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独立・開業

自宅サロン開業7STEP完全解説!運営資金・必要な資格・失敗しないためのコツ

自宅サロン開業7STEP完全解説!運営資金・必要な資格・失敗しないためのコツ

自宅サロンは、時間の融通が利きやすく、開業資金を抑えることができる開業方法です。

この記事では、自宅サロンを開業するための方法・運営資金・必要な資格・失敗しないためのコツなどについて解説します。これから自宅サロンを開業したい方は参考にしてください。

自宅サロンとは?廃業率は高い?

自宅にお客様を招いて美容などのサービスを提供することです。

自宅で自分の好きな仕事を行うことができ、時間の融通を利かすことができるので、自宅で開業する人も多いです。

ただ、自宅サロンを開業した人の廃業率は高くなっています。1年以内に60%、3年以内に90%近くは廃業すると言われており、決して簡単には成功しないということです。

自宅で開業できるサロン5種

自宅サロン開業は、最近では多くの人が考えるようになりました。

特に、ネイルサロン、エステサロン、まつ毛エクステサロン、リラクゼーションサロン、美容室・理容室といったジャンルは、自宅サロンとして開業するのに適しています。

それぞれのサロンの特徴やポイントを見ていきましょう。

ネイルサロン

ネイルサロンは、お客様の爪をお手入れやネイルアートを行うサロンです。

必要な用具は、机やいす、ネイル道具などを準備すると開業できるので、自宅で開業するには手軽で魅力的な選択肢です。また、大きなスペースも必要ないので、自宅の一室などのスペースで開業できます。

ネイルのお手入れは、定期的に通う人が多いので、リピーターを見つけることが大事です。

資格や要件

  • JNAジェルネイル技能検定試験 初級
  • JNECネイリスト技能検定試験 3級
  • I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験 3級

エステサロン

エステサロンは、顔や体全体などサービス内容はそれぞれ決めることができ、美容や健康に気を遣っている人にサービスを提供します。

エステサロンも自宅で開業が可能で、美容や健康に興味がある人にとって魅力的です。

エステティシャンとしてのスキルや知識は必要ですが、基本的なマッサージやスキンケアからスタートすることができます。エステサロンも定期的に通う人が多いです。

資格や要件

  • AJESTHE認定エステティシャン
  • AEA認定エステティシャン
  • CIDESCOディプロマ
  • ビューティセラピスト
  • INFA国際ライセンス

まつ毛エクステサロン

まつ毛エクステサロンも、自宅での開業が可能なサロンの一つです。

まつ毛エクステは、目元を印象的に彩り、おしゃれな雰囲気を演出します。しかし、美容師免許が必要で、保健所の検査をクリアして、美容所登録が必要です。

検査項目は自治体によって変わりますが、面積や床・壁の材質などがあり、事前にしっかり確認する必要があります。

資格や要件

  • 施術スペースの面積:13㎡(8畳)以上
  • 床・壁の材質:腰板コンクリート、タイル、板などの水が染み込まない素材
  • 施術室の照明:100ルクス以上
  • 美容所の作業場および待合所面積の合計:13㎡以上

リラクゼーションサロン

リラクゼーションサロンは、忙しい現代人にとって心身の癒しを提供する場として人気があります。

自宅での開業も可能で、メニューはマッサージやアロマセラピー、ダイエット療法など様々です。お客様には、リラックス効果や健康への良い影響を分かりやすく伝え、安心感を提供することが求められます。

リラクゼーションサロンは、お客様のストレスをほぐし、癒しの時間を提供する場となります。決して、治療を行う場所ではないので、サービス表記などには注意が必要です。

資格や要件

  • JREC認定リフレクソロジスト
  • AEAJのアロマセラピスト資格
  • IBAAオリエンタルリンパドレナージュ

美容室・理容室

最後に、美容室・理容室も自宅での開業が可能なサロンの一つです。

しかし、シャンプー台の設置などがあり、賃貸マンションの1室では開業が難しいです。そのため、自分が土地を所有している場合は開業できます。自分の部屋を改築、改造して設備を整えましょう。

資格や要件

  • 美容師免許

自宅サロンの開業メリット

開業の夢を追いかける皆さんにとって、自宅サロンの開業は非常に魅力的な選択肢となっています。

今回は、その中でも「時間の有効活用」「開業資金の削減」「家を綺麗に維持することができる」といったメリットに焦点を当て、初心者でも理解しやすいように説明していきます。

時間を有効活用できる

初めての起業は時間との戦いでもあります。

通勤時間がなくなることで、その貴重な時間を有効に活用できるのが自宅サロンの魅力です。例えば、朝の通勤ラッシュに巻き込まれることなく、自分のペースで仕事ができます。

また、仕事の合間に家事や子育てなどを行うことができ、時間を有効的に使うことができます。

自宅サロンは予約制で行うことが多いので、あらかじめ時間の調整をしやすいのもメリットです。

開業資金を削減できる

開業資金の心配がある方にとっては、自宅サロンの開業が手軽で魅力的です。

なぜなら、商業施設を借りる必要がないため、家賃や敷金、仲介手数料などの初期費用を大幅に削減できるからです。

また、部屋の一部を経費計上することもできるので、税金対策にもなります。

家を綺麗に維持することができる

最後に、自宅サロンの開業メリットとして、自分の住まいを美しく保つことができる点が挙げられます。

お客様が常に家に来るので、自然と綺麗に保つようになりやすいです。

また、仕事の場の掃除をすると自然と家の掃除をしていることにもなるので、一石二鳥です。

自宅サロンの開業デメリット

自宅サロンを開業することには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。

ここでは、開業エリアの制約、仕事とプライベートの境界線の曖昧さ、そして自宅が知られることによる課題に焦点を当て、それぞれのデメリットについて詳しく掘り下げていきます。

開業エリアを選べない

自宅サロンを開業する上での最初のデメリットは、開業エリアを選べないことです。

自宅サロンを開業するということは、当然自宅が開業場所になります。アクセスが良い場所やターゲットが多い地域であればいいですが、立地が悪いと集客に苦しむことがあります。

仕事とプライベートの区別が難しい

次に挙げられるデメリットは、自宅サロンにおける仕事とプライベートの区別が難しいという点です。

自宅が仕事場となるため、仕事が終わった後もリラックスできないことがあります。これにより、ストレスや疲労が溜まりやすくなります。

また、自宅で仕事をするとなると、いつでも事務作業などをできるので、つい後回しになってしまうことも多いです。

自宅を知られてしまう

最後に挙げるデメリットは、自宅サロンを開業することによって、自宅が知られてしまう可能性があることです。

自宅の中に人が入るので、セキュリティをしっかり行う必要があります。

また、女性が開業する場合は、女性専用サロンなどにすることも大切です。そして、WEBのホームページには自宅の住所を公表せず、予約をしてくれた方のみに公表しましょう。

自宅サロンの開業に必要な資金

自宅サロンは低資金で開業できますが、少なからず開業資金は必要になります。

どのようなサービスを提供するかによって変わりますが、以下では目安をお伝えします。

家賃・内装費

家賃に関しては、自宅サロンの場合は必要ありません。

ただし、賃貸の契約条件によっては自宅で開業できないこともあるので、その時は部屋を借りる必要があります。

部屋を借りる場合の開業資金は、賃料の6~10か月分ほどが相場です。

内装費は、10~30万円ほどが相場です。自宅に少しだけ家具や照明を加えるくらいなら、費用は抑えやすくなります。

一方、家の雰囲気を出さずに、店舗のサロン感を出すためには、内装費が高くなることを想定しておきましょう。

設備・備品費

提供するサービスによりますが、以下で例をお伝えします。

項目 金額
痩身機器 150~380万円
脱毛機 130~450万円
美顔器 20~400万円
施術用ベッド 2~15万円
家具 10~20万円
空気清浄機 2~8万円
加湿器 0.2~3万円

広告宣伝費

広告は、WEB広告、SNS広告、紙媒体での広告など様々な方法があります。

一般的に広告費は、0~50万円ほどが目安となっています。

SNSで宣伝する場合、アカウント運用は無料でできるので、SNSの知識やマーケティング力を身に着けることで、コストの削減が可能です。

また、WEBのHPを作成する費用は、50万円程度かかる場合もあるので、色んな業者で相見積もりを取ることがおすすめです。

自宅サロンを開業する3つの方法

自宅サロンを開業するには、いくつかの方法があります。

今回はその中でも代表的な3つの方法、つまり「個人事業主として開業する」「法人として開業する」「フランチャイズで開業する」に焦点を当て、それぞれの特徴やメリットを紹介します。

個人事業主として開業する

最初の方法は、個人事業主として自宅サロンを開業する方法です。

これは、開業手続きが比較的簡単で、安いことがメリットです。

一方で、社会的信用は法人よりも低いデメリットがあります。開業資金を融資してもらう場合、審査が厳しくなりやすいです。

また、一定以上の売上を上げた場合、法人のほうが税制面で優遇されるので、経営が上手くいったら法人に切り替えましょう。

法人として開業する

次に紹介するのは、法人として自宅サロンを開業する方法です。

法人は個人事業主よりも手続きが煩雑で、法人設立費用も20万円ほど必要です。

しかし、社会的信用が高いので、顧客や取引先からも信用されやすく、融資も受けやすくなります。また、経費計上できる範囲が広くなることもあり、税制面で有利になります。

フランチャイズで開業する

最後に紹介するのは、フランチャイズを利用して自宅サロンを開業する方法です。

フランチャイズとは、既存の成功した事業モデルを利用して、自分の店舗を経営する方法です。フランチャイズはサポートもついており、初めての開業には安心感があります。

一方で、フランチャイズ加盟金やロイヤリティ(売上の一部を本部に支払う制度)が必要なのがデメリットです。また、本部の経営方針に従う必要があるので、完全に自由な経営ができなくなります。

自宅サロンの開業ステップと準備

自宅サロンを開業するには、計画的なステップと準備が必要です。

ここでは、自宅サロンを開業する流れとその際の準備に焦点を当て、「コンセプトを明確にする」「事業計画を作成する」「開業資金の調達をする」「内装工事と設備を整える」「開業に必要な申請を行う」「集客を行う」「予約システムやQR決済機器を導入する」といったステップについて解説していきます。

コンセプトを明確にする

最初のステップは、自宅サロンのコンセプトを明確にすることです。

自分の得意分野や提供したいサービスを考え、ターゲットとする顧客層をイメージします。これにより、サロンの特徴や差別化ポイントを見出すことができます。

コンセプトを決める際のポイントは、「何を」「誰に「どのように」「いつ」「どこで」を軸に考えることです。

事業計画書を作成する

次に、開業するための事業計画書を作成します。

事業計画は将来の目標達成の指針となり、計画的に進むための道しるべです。

予想される開業費用や将来の収支を洗い出し、具体的な数字で事業の方向性を見据えます。メニューや価格・営業時間などを考えましょう。

もし、融資を受ける場合は金融機関に事業計画書を提出する必要があるので、指定の用紙での作成が必要です。

開業資金の調達をする

事業計画が完成したら、次は開業資金の調達をします。

開業に必要な資金は内装工事や設備、初期の広告宣伝費用などです。自己資金や銀行ローン、補助金など複数の選択肢を検討し、計画に基づいて適切な調達方法を選びます。

実績がなければ金融機関からの融資が難しい場合があるので、日本政策金融公庫がおすすめです。

開業資金は100万円以内で可能な場合が多いが、設備が高くなるほど高くなるので、あらかじめ予算設定をしておきましょう。

内装工事と設備を整える

開業資金が確保できたら、次は内装工事と設備を整えます。

サロンの雰囲気やイメージに合わせて内装を行い、必要な設備や機器を準備します。

ここでのポイントは、コンセプトやターゲット層に合わせて、心地よい空間を提供することで、お客様に良い印象を与えることです。

開業に必要な申請を行う

開業に必要な申請は、開業届や銀行口座作成などがあります。

開業届は、開業して1か月以内に届け出を行う必要があります。

銀行口座は必須ではありませんが、自分の口座と分けたい方は作成することがおすすめです。

また、まつエクサロンやマッサージサロンなどは保健所に申請する必要があります。そして、保健所の基準は自治体によって変わるので、保健所に前もって確認しておきましょう。

集客を行う

ウェブサイトやSNSを活用してオンラインでの集客を図る一方で、地域コミュニティやイベントへの参加など、オフラインでも集客の手段を考えましょう。

現代はSNSで店舗を探したり、見つけることが多いので、SNS運用は必要でしょう。また、開業前から集客することで、開業後にスムーズに事業を進めることができます。

予約システムやQR決済機器を導入する

最後に、効率的な運営を目指すために、予約システムやQR決済機器の導入をしましょう。

予約システムはお客様の予約管理をスムーズにし、QR決済機器は支払いプロセスを迅速かつ安全に行うのに役立ちます。

予約システムやQR決済機器の導入により、顧客は手軽に予約でき、スムーズな支払いが可能です。

これにより、顧客満足度が向上しリピーターが増え、効率的な運営ができるでしょう。

自宅サロンを改装するときのポイント

自宅サロンを改装する際は、細かなポイントに注意することが重要です。

ここでは、「コンセントの数や位置」「生活感を出さないようにする」「雰囲気を統一する」に焦点を当て、初心者でも理解できるような説明を交えながら解説していきます。

コンセントの数や位置

最初に考慮すべきポイントは、コンセントの数や位置です。

施術に必要な機器や照明、充電など、様々な電源が必要です。コンセントの数が不足していたり、位置が施術の邪魔になると、快適なサロン運営が難しくなります。

生活感を出さないようにする

自宅サロンでは、お客様に過ごしやすい雰囲気を感じさせることが重要です。

そのため、施術室や待合室では生活感を抑え、清潔感と店舗のサロンのイメージを演出することが求められます。

ただ、あえてアットホームな雰囲気で営業することもできるので、自分のコンセプトに合わせた店舗作りを行いましょう。

雰囲気を統一する

自宅サロンの雰囲気は、お客様に大きな印象を与えます。

統一感のあるデザインやカラーコーディネートを心がけ、サロン内外で一貫性を持たせることが重要です。

また、お客様がリラックスして施術時間を過ごせるように、照明や匂いにも注意しましょう。

自宅サロンの開業で失敗しないためのポイント

自宅サロンの開業は素敵なアイデアですが、失敗しないためのポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、失敗を避けるためのポイントとして、「店舗・オーナー情報を公開する」「契約情報を確認する」「競合との差別化を図る」「集客に力を入れる」「リピーターや常連客を増やす」に焦点を当て、初心者でも理解しやすいように解説します。

店舗・オーナー情報を公開する

開業前にお客様に信頼を与えるためにも、店舗やオーナー情報を公開することが重要です。

具体的な情報として、施術者の経歴、得意な施術などをホームページやSNSで公開しましょう。住所はセキュリティ面で危ないので、来店する方のみに公表する方法もあります。

契約情報を確認する

失敗を避けるためには、契約情報を確認することが欠かせません。

特に物件や業者との契約において、細かな条件や費用、期間などを入念に確認しましょう。

賃貸の自宅で開業する場合、部屋で事業を行うことが禁止されていることがあるので、自分の部屋の契約もしっかり確認が必要です。

競合との差別化を図る

競合が存在する中で成功するためには、差別化が不可欠です。

自宅サロンが提供するサービスや雰囲気、価格帯などで他との差別化を図り、お客様へメリットをアピールしましょう。

最新機器や最新療法などを導入することで、話題となりやすいです。また実際に、競合の店を自分で体験することも大事です。

集客に力を入れる

開業後もお客様が足を運んでくれるように、積極的な集客が必要です。

ウェブサイトやSNSを活用して、サロンの魅力を発信し、特典やキャンペーンを用意して新規顧客を獲得しましょう。

集客においては、ターゲット層をしっかりと把握し、その層に合った戦略を練ることが大切です。

例えば、特定のイベントやキャンペーンを通じて特定の層に訴求することで、効果的な集客が期待できます。

リピーターや常連客を増やす

開業成功の鍵は、一度来店したお客様をリピーターにすることです。

サービスの質やおもてなし、リピーター特典などを工夫して、お客様が何度も訪れたくなるような環境を作りましょう。

自宅でのサロンはプライバシーも保護されていて、お客様とも仲良くなりやすい特性があるので、積極的にコミュニケーションをとることが大事です。

また、美容サロンは定期的に通う人が多いので、リピーターを増やすことで、持続的な収益を生み出しやすくなります。

まとめ

本記事では、自宅サロンの開業について詳しく解説しました。

自宅サロンを開業するためには、個人で開業する方法、法人で開業する方法、フランチャイズで開業する方法があります。自宅サロンの開業には、物件の契約などしっかり確認しておきましょう。

自宅サロンを開業する流れや準備
・コンセプトを明確にする
・事業計画書を作成する
・開業資金の調達をする
・内装工事と設備を整える
・開業に必要な申請を行う
・集客を行う
・予約システムやQR決済機器を導入する

自宅サロンの開業で失敗しないためのポイント
・店舗・オーナー情報を公開する
・契約情報を確認する
・競合との差別化を図る
・集客に力を入れる
リピーターや常連客を増やす

詳細は本文で解説しているので、自宅サロンを開業したい方は参考にしてください。

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この記事の執筆者

フランチャイズ支援歴10年

松田 和也

大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。

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