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インショップとは?意味・路面店との違いやメリット・経営するコツを紹介
インショップは、デパートやショッピングモールなどの中に入っている店舗のことです。
この記事では、インショップの意味や路面店との違い、メリット、経営する上でのコツについて解説します。インショップで開業したい方は参考にしてください。
この記事の目次
インショップとは「大型商業施設の店舗」
インショップとは、「ショップインショップ」を省略語です。デパートやショッピングモールなどの大型商業施設の店舗を指します。
ショッピングモールに入っているアパレルショップや飲食店、雑貨屋さんなどは全てインショップです。インショップと似た言い方で、「テナント」がありますが、意味が少し異なります。
テナントは、一般的にはビルの中にある店舗のことです。例えば、ビルの中にある「美容院」や「飲食店」などです。
インショップのメリット
インショップという言葉が少しわかりやすくなったところで、このタイプの店舗にはどのようなメリットがあるのか、詳しく見てみましょう。
集客に困らない
インショップは、大型商業施設の一部として存在するため、大型商業施設に人が来れば、店舗に来てもらえる確率が上がります。
大型商業施設に来る人は、いろんな店を回りたい方が多いので、一度は店舗を見てもらえることが多いです。つまり、興味がないお客様が通り過ぎる間に、魅力を与えることができれば、立ち寄ってもらえることもあります。
また、インショップは大型商業施設が集客を既にしてくれてる状態からのスタートなので、自分たちで一から集客をしなくてもいい点も大きなメリットです。
色んな客層のお客様が来店する
続いてのインショップのメリットは、異なる客層の人々が来てくれるチャンスが多いことです。
商業施設は、若い人から年配の人まで、さまざまな年齢層の人々が訪れる場所です。
例えば、あなたの店が洋服を販売していると仮定しましょう。基本は若い人向けの服を販売しているとしても、目に留まったマネキンが自分の好みの服だった場合、寄ってくれるかもしれません。
また、インショップは入り口が解放されている店舗が多いので、入りやすいのも特徴です。路面店はドアがあることが多く、本当に行きたい人でないと入りにくい雰囲気があるので、そういった意味でもインショップは入店のハードルが低いでしょう。
アクセスしやすい立地
また、インショップのもう一つの利点は、アクセスしやすい立地にあることです。
大型商業施設は通常、市街地や交通の要所に位置しています。これは、お客様にとって非常に便利な場所であるため、比較的簡単にアクセスできるということです。
大型商業施設は建設にかなりの金額がかかるので、黒字にするために綿密な計画のもと建設されます。黒字にするためには集客が大事なので、大型商業施設ができる場所は人が自然と集まるように設計されているのです。
また、天候に左右されにくいことも特徴の1つです。大型商業施設は、基本的には屋内にあるので、雨が降っても大きな影響を受けません。逆に、天気が悪くなると雨宿りで施設に入る人が多いので、来客数が増えるかもしれません。
これらのメリットを理解することで、インショップがなぜ多くの人々にとって魅力的な選択肢であるかがわかるでしょう。次に、インショップのデメリットについても詳しく見ていきましょう。
インショップのデメリット
インショップは多くの利点を持つ一方で、デメリットも存在します。以下では、デメリットについて紹介します。
経営の自由度が下がる
インショップを運営する場合、大型商業施設が持つ一定のルールや規制に従う必要があります。
大型商業施設の雰囲気に合わない店舗は、出店できないことや修正依頼が来ることもあります。全て自分の思い通りの店舗にしたい方には、向いていないでしょう。
他にも、その施設の休日や営業時間に合わせる必要があり、施設全体のキャンペーンがあった場合は、それに合わせないといけません。
例えば、野球の阪神タイガースが優勝した場合に、阪神百貨店全体で行うセールのようなものです。
出費がかさむ
インショップを運営するには、施設への加盟金や場所代の支払いが必要です。
また、施設によりますが、売り上げに応じて追加で支払いが生じる可能性もあります。
インショップの場合、路面店では生じない費用が発生することがあるので、資金は余裕をもって計画しておきましょう。
これらのデメリットがあるにもかかわらず、インショップは多くの利点を提供するビジネスモデルです。これらの課題に対処し、計画的にビジネスを運営することが成功の鍵です。
インショップとアウトショップの違い
インショップが大型商業施設の中にあるショップであるのに対して、アウトショップは路面にある店舗のことです。「路面店」とも言います。
アウトショップは、施設との契約がないので、自由な経営ができる点がメリットの1つです。内装はもちろん、見た目も自由に設定できるので、自分が思い描いている店舗作りができます。
他にも、開業資金や運営費用も自分が納得のいく金額で決めることができるので、インショップよりも安い費用で出店・経営ができるケースも多いです。
一方で、しっかり市場調査や競合調査を行わないと集客に困ってしまします。
集客がしやすい立地で開業するのがおすすめです。しかし、立地が良い場所で開業しようとすると、初期費用や賃料が高くなる傾向にあるので、バランスを大事にすることが大事です。
また、集客も全て自分で行う必要があります。集客には一定のお金がかかる場合が多く、特に開業時は多くかかります。集客が簡単なインショップに比べると、アウトショップは難しくリスクがあるでしょう。
つまり、インショップとアウトショップのメリットとデメリットは逆になることが多いです。コンセプトや予算などによって自分に合った開業方法を見つけましょう。
インショップを経営するコツ
インショップを経営する際、成功するためにはいくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、初心者でも理解しやすいように、インショップを経営する際の具体的なコツを詳しく説明します。
差別化するために内装を工夫する
インショップの内装は、お店の雰囲気やブランドイメージを形成します。
内装を工夫し、魅力的で独自の雰囲気を提供することは、歩いているお客様の心を掴む重要な要素です。先ほどデメリットの部分で自由な経営ができないとお伝えしましたが、それは主に見た目や外装のことが多いです。
内装を工夫するためには、以下のポイントに注意しましょう。
まずは、あなたのブランドや商品に合った内装を考えましょう。例えば、カジュアルな雰囲気のカフェなら、くつろげるソファや温かい色調を取り入れるなどです。
お客様の目を引くために目立とうとして、自分たちの店の雰囲気に合わないことをするのは逆効果です。
次に、お店を清潔にしましょう。大型商業施設は基本的に綺麗なので、ある店だけが汚いと目立ってしまいます。
最後に、看板やPOPなどを利用することです。例えば、「〇〇%OFFセール」「ドリンク1杯目無料」などのPOPを出すことで、お客様の気を引くことができます。
接客スキルを磨く
接客スキルは、インショップ経営において非常に重要です。
インショップに立ち寄るお客様は購買意欲は高いものの、その店には興味があまりない方も多いです。そのため、フラッと来店された方にも購入したくなるような販売力やコミュニケーション力を磨く必要があります。
接客スキルを向上させるためには、以下のポイントを考慮しましょう。
まず、お客様と良いコミュニケーションを取るために、しっかりお客様のニーズをヒアリングすることが大事です。お客様の悩みや好みを聞き出して、おすすめの商品を提案しましょう。
続いて、従業員に対して接客トレーニングを行い、サービス向上の意識を高めることも重要です。販売が上手なスタッフや接客が良いスタッフを手本にして、接客の練習を行いましょう。
最後に、アンケートなどを実施して、お客様からのフィードバックを真摯に受け入れ、改善点を見つけることも重要です。お客様からの客観的な意見が一番改善点を見つけることができ、成長することができます。
フランチャイズで開業する
インショップを経営する際、フランチャイズを利用することは一つの成功の道です。
フランチャイズは、既存の成功したブランドやビジネスモデルを活用することができるので、お客様からの信頼感もあり、集客がしやすいです。また、本部からのサポートも充実しているので、初めての開業でも安心感があります。
フランチャイズで開業する際には、以下のポイントに注意しましょう。
まずは、あなたのビジネスに合ったフランチャイズを選ぶことが重要です。商品やサービスが自分のビジネスビジョンに合致しているか確認しましょう。
続いて、契約条件やロイヤリティについて明確に理解することも必要です。
フランチャイズ本部からブランドやサポートを提供してもらう代わりに、フランチャイズ加盟料やロイヤリティ(売り上げに応じた金額)の支払いをしないといけません。毎月どれくらい支払いが必要なのかを計算できるようにしておきましょう。
最後に、フランチャイズ本部が提供するトレーニングやサポートを活用することは有益です。既に成功している店舗のマニュアルに沿った教育サポートや経営アドバイスをもらえるので、積極的にノウハウを手に入れましょう。
これらのコツを実践することで、インショップを成功させる可能性が高まります。差別化された内装、優れた接客、そして適切なフランチャイズ選択は、成功の鍵となるでしょう。
まとめ
本記事では、インショップについて詳しく解説しました。
インショップは大型商業施設の中で運営している店舗を指しています。インショップは集客などの面ではメリットが多い一方で、経営の自由度の面で懸念点もあります。
インショップのメリット
・集客に困らない
・色んな客層のお客様が来店する
・アクセスしやすい立地
インショップを経営するコツ
・差別化するために内装を工夫する
・接客スキルを磨く
・フランチャイズで開業する
詳細は本文で解説しているので、インショップについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。