フランチャイズのパン屋の開業準備や資金・失敗しないコツを解説
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フランチャイズ開業6つの成功例!成功しやすいオーナーの特徴を解説
フランチャイズの開業は、成功しやすいと言われています。実際にたくさんの成功例もあり、様々な経歴を持つ方がフランチャイズとして開業しています。
そこで、この記事では、フランチャイズで開業した方の成功例や成功しやすいオーナーの特徴について解説します。
この記事の目次
フランチャイズの開業で成功例が多い理由
フランチャイズでの開業は、個人で開業するよりも成功しやすいと言われています。理由がいくつかあるので、ここでは3つ紹介していきます。
1つめは、既に名の知れた店の看板を背負って開業できることが大きな理由です。
知名度があり、顧客からの信頼のある店舗で開業することで集客がしやすくなります。
顧客は全然知らない店よりも行ったことのある店やCMできたことのある店に行く傾向があるからです。
2つ目の理由が、サポートやノウハウ体制が整っていることです。サポートやノウハウ提供があることで、初めての開業でも安心してスタートできます。
また、運営で上手くいかないことやトラブルがあった時も対応してもらえたり、相談できる環境があることは開業者にとってうれしいでしょう。
個人開業だと自分で解決しないといけないので、経験値の浅い方は苦しい思いをします。
3つ目の理由が、仕入れ先を確保できることです。例えば、飲食店を開業する場合、必ず食材を仕入れる必要があります。
しかし、開業したての人はどこからどう仕入れるのかわからない人も多いでしょう。
また、仕入れ先を探すのにも時間と手間がかかります。その点、フランチャイズの場合、仕入れ先を本部側が提供してくれるので苦労しません。
フランチャイズ開業6つの成功例
フランチャイズの開業において成功する人は多くいます。以下では、それぞれの成功例を紹介し、成功の秘訣を探っていきます。
前職のスキルや経験を活かした成功例
一つ目の成功例は、前職で培ったスキルや経験を活かしてフランチャイズ開業に成功したケースです。
飲食業で働いていた人が同じ業界のフランチャイズを選び、自らの経験を生かして店舗を運営することがあります。
これは、すでに身についたスキルやノウハウ、人脈を生かすことで、開業で成功した例です。
また、前職の経験を活かして別の業界で開業する方もいます。
前職で営業をしていたが、自分が人とあまり関わらない仕事が向いていることに気づいて、ハウスクリーニングでフランチャイズ開業したようなケースです。
開業と同時にスキルを身につけた成功例
二つ目の成功例は、開業と同時に必要なスキルを習得しながら成功したケースです。
前職が全く異なる業界で働いていた人が、元々興味を持っていた業界のフランチャイズ加盟を決めました。
フランチャイズでは、未経験の方でも始めることができるように研修制度やサポート制度がついているので、開業と同時にスキルやノウハウを身につけることが可能です。
そのため、今まで関わったことのない業界でも開業することはできるのです。
自分の努力に比例して結果がついてきた成功例
三つ目の成功例は、自らの努力に比例して結果がついてくるケースです。
これは、開業後も継続的に努力を重ね、地道に経営を改善していくことで収入が増え、成功を収めるパターンです。
これまで会社員として働いていた期間は成果を残しても少しボーナスが増える程度で、収入がほとんど変わりませんでした。
そのため、収入を変えるためにフランチャイズで開業しました。そこで、スキルを磨き徐々に成果が出始めると、それに比例して収入も上がりました。
収入が上がることで余計に仕事に熱が入り、事業を拡大していくことが可能です。
副業から小さく始めた成功例
四つ目の成功例は、副業から始めて徐々に拡大していったケースです。
会社員で働いている一方で、プラスで収入源が欲しくて副業としてフランチャイズ開業するケースもあります。フランチャイズ開業は必ずしも脱サラする必要はなく、小さく始めることもできます。
特に、固定費がかからないような家庭教師や便利屋などは休みの日のみ働いて頑張っている人も多いです。
副業として始めることのメリットは、小さなリスクで開業できることです。副業で初めてみて自分に合わないとなったとしても、本業の仕事があるので、辞めても収入源が途絶えることはありません。
たくさんの情報を吸収した成功例
五つ目の成功例は、多くの情報を吸収して自らの知識を広げたケースです。
未経験でフランチャイズとして開業した方は、本部のサポートだけではなく、同じ加盟者の仲間や先輩などと積極的に交流を図り、情報交換をしてノウハウなどを吸収していきました。
そうすることで、過去の成功体験だけではなく、失敗例も学ぶことができ、同じ過ちを犯さないように失敗を回避できるのです。
本部の方の意見やサポートも大事ですが、同じように現場で働いている方しかわからないこともあるので、そのような意見も貴重な存在です。
子供が独立して開業した成功例
最後の成功例は、子供が独立してフランチャイズ開業したケースです。
これまで、出産・育児中は主婦をしながらパートで働いていたが、子供が独立したことをきっかけに、これまでの経験を活かしてベビーシッターに挑戦したのです。
これまで自分の子供の面倒を見ていた経験を活かして挑戦したものの、仕事になると苦労することもたくさんありました。
しかし、フランチャイズのサポートのおかげで悩みや苦労を解決しながら、事業も徐々に軌道に乗り、スタッフを雇用するまでに成長したのです。
これまで、ずっと主婦をしていた方でもフランチャイズであれば、様々なサポートを受けながら開業することはできます。
フランチャイズ開業4つの失敗例
フランチャイズ開業において成功することもあれば、失敗することもあります。ここでは、失敗の原因として挙げられる4つの例を見ていきましょう。
資金繰りや収益計算が甘く失敗した例
最初の失敗例は、資金繰りや収益計算が甘かったために起きたケースです。
フランチャイズ開業では、多くの初期投資が必要であり、運営資金や予想収益を見誤ると、資金不足に陥り経営が行き詰まることがあります。
フランチャイズ本部から事前に収益モデルを提示されますが、あくまでモデルケースになるので、再度自分に落とし込んで考える必要があります。
流行りが終わって失敗した例
次に挙げる失敗例は、流行りが終わってしまったために起きたケースです。
一時的に人気があった商品やサービスに依存していた場合、その流行りが終わると需要が急速に減少し、売り上げが激減することがあります。
流行りに左右されやすいのが、飲食業界です。例えば、タピオカ屋は一時期ブームでしたが、現状ほとんど人気はありません。
そのため、一つの商品やサービスに依存している方は注意が必要です。
本部の理念や価値観に合わずに失敗した例
三つ目の失敗例は、フランチャイズ本部の理念や価値観に合わなかったために起きたケースです。
フランチャイズ加盟者と本部との間には、共通の理念やビジョンを共有することが重要です。
しかし、その理念や価値観に合わない場合、長期的に続けていくことは難しいでしょう。
契約条件を見逃していて失敗した例
最後に挙げる失敗例は、契約条件を見逃していたために起きたケースです。
フランチャイズ契約には様々な条件が含まれており、それらを適切に理解し遵守することが重要です。
しかし、契約書の内容を見逃したり、重要な条項を見落としたりすることで、後々トラブルが生じることがあります。例えば、契約解除の条件や違約金、競合避止義務などが挙げられます。
競合避止義務とは、フランチャイズ契約を辞めた後も一定期間同じ業種で働くことができないことです。
フランチャイズ開業で成功するためのコツ
フランチャイズ開業を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。以下では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
フランチャイズ本部選びを間違えない
まず最初に重要なのは、適切なフランチャイズ本部を選ぶことです。
本部の信頼性やサポート体制、またはブランド力などを十分に調査し、自分のビジネスに合ったフランチャイズを選ぶことが重要です。
また、加盟者の先輩の意見や評判を聞いておくことも重要です。フランチャイズの資料や説明会ではわからない部分が発見されるかもしれません。
自分がいなくても運営できる体制を作る
次に重要なのは、自分がいなくても運営できる体制を整えることです。
オーナーが店舗に立たなくても店舗を管理できるように、適切なスタッフの配置や教育、システムの構築などが必要です。
例えば、マニュアル化された業務手順やシステムを導入することで、スタッフがスムーズに業務をこなせるようになります。
これにより、加盟者が店舗業務以外の作業に集中することができ、事業の成長に集中することができます。
フランチャイズ本部と良好な関係を作る
また、成功するためにはフランチャイズ本部と良好な関係を築くことも重要です。
本部とのコミュニケーションを密にすることで、問題や課題を共有し、共に解決策を見つけることができます。
良好な関係を築くことで、本部からのサポートや情報提供が円滑に行われ、加盟店の経営を安定化させることができます。
ただし、頼りすぎると自分が成長しなくなるので、良い距離感を保つことも大切です。
基本的なことを徹底する
最後に、成功のためには基本的なことを徹底することが大事です。
フランチャイズでは、独自のアイデアやサービスは大事ではありません。大事なのは、フランチャイズの成功ノウハウを徹底的に行うことです。
清潔な店舗環境の維持やお客様への丁寧な接客など、基本的なことを常に意識し、徹底しましょう。
これらの基本がしっかりと守られることで、お客様からの信頼を獲得し、事業が着実に成長していきます。
フランチャイズ開業で成功しやすいオーナーの特徴
フランチャイズ開業で成功するためには、オーナー自身の姿勢や取り組み方が大きな役割を果たします。
以下では、成功しやすいオーナーの特徴について詳しく見ていきましょう。
本部のノウハウやサポート通りに行動する
成功しやすいオーナーの一つの特徴は、フランチャイズ本部が提供するノウハウやサポートに従って行動することです。
フランチャイズは、本部が確立した成功のためのノウハウを提供しています。これをきちんと理解し実践することで、成功に近づきます。
事業理念を社内に共有する
成功しやすいオーナーは、事業理念や価値観を自身のスタッフや従業員にも共有している人が多いです。
例えば、事業に対するビジョンや目標をスタッフに伝え、共有することで、全員が同じ方向を向いて仕事に取り組むことができます。
これにより、チームの結束力が高まり、結果的に事業の成果も向上します。
本部を上手く活用する
成功しやすいオーナーは、フランチャイズ本部のリソースやサポートを上手く活用することができます。
本部が提供する研修やサポートを積極的に利用することで、自身の事業の競争力を高めることができます。
利用できるものは遠慮せずに利用することは大事です。フランチャイズも加盟店が成功することで利益が増えるので、協力的になるでしょう。
経営者目線で物事を見ている
成功しやすいオーナーは、経営者目線で物事を見ることができます。
つまり、ただ事務作業や現場の管理にとどまらず、ビジネス全体を俯瞰して見ているのです。そのため、事業の課題や機会を的確に把握し、適切な戦略を立てることができます。
顧客のニーズを的確にとらえることができる
最後に、成功しやすいオーナーは、顧客のニーズを的確にとらえることができます。
顧客のニーズや嗜好を把握し、それに合った商品やサービスを提供することで、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことができます。
例えば、季節ごとの需要の変化や地域ごとの特性に合わせたサービスの提供などです。
フランチャイズ開業で失敗しやすいオーナーの特徴
フランチャイズ開業は成功することもありますが、失敗することも少なくありません。その中でも、失敗しやすいオーナーにはいくつかの特徴があります。
以下では、その特徴について詳しく見ていきましょう。
本部の言うことを聞かず自己流を貫いてしまう
一つ目の特徴は、本部の指示やノウハウを無視して、オーナー独自のやり方を貫いてしまうことです。
これは、成功しやすいオーナーの行動と真逆の行動です。
フランチャイズは、本部が成功のためのノウハウやビジネスモデルを提供しています。しかし、それを理解せずに自己流で経営を行うと、失敗のリスクが高まります。
自己流で経営したい場合は、個人で開業するか、一度本部のやり方で成功した後にしましょう。
責任感がない
二つ目の特徴は、責任感がないことです。
加盟者はオーナーなので、その事業のトップに当たります。そのため、生じた出来事の責任を取る必要があります。
しかし、責任を取らずに逃げたり、フランチャイズ本部の責任にばかりしていると目の前のトラブルは解決しませんし、自身も成長しなくなります。
フランチャイズは本部の強力なサポートがあるので、一緒に手を取り合い解決しようとする心構えを持つことが大事です。
スタッフの教育をしない
三つ目の特徴は、スタッフの教育を怠ることです。
フランチャイズ事業をスタッフを抱えて行う場合、スタッフの活躍なくして成功できません。そのため、スタッフを教育することも立派な仕事です。
しかし、オーナーがスタッフの教育を怠ると、サービス品質が低下し、顧客の満足度が下がる可能性があります。
また、スタッフが適切な教育を受けずに業務を行うと、効率性が損なわれたり、ミスが増えたりすることも考えられます。
そして結果的に、顧客離れが進み、売上や利益が減少するでしょう。
まとめ
本記事では、フランチャイズの成功例について詳しく解説しました。
フランチャイズは、集客のしやすさ、サポート制度、仕入れ先を確保しやすいことなどのメリットがあることで、成功に近い開業方法と言われています。
実際、成功している方も多いです。しかし、フランチャイズで失敗している人もいるので、安易に成功できると思わないほうが良いです。
フランチャイズ開業6つの成功例
・前職のスキルや経験を活かした成功例
・開業と同時にスキルを身につけた成功例
・自分の努力に比例して結果がついてきた成功例
・副業から小さく始めた成功例
・たくさんの情報を吸収した成功例
・子供が独立して開業した成功例
フランチャイズ開業4つの失敗例
・資金繰りや収益計算が甘く失敗した例
・流行りが終わって失敗した例
・本部の理念や価値観に合わずに失敗した例
・契約条件を見逃していて失敗した例
詳細は本文で解説しているので、フランチャイズの成功例を知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。