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家庭教師の独立・開業方法!オンラインでの始め方や失敗しないコツを解説
学習塾と同じように人気の家庭教師は、大学生のアルバイトにも人気ですが、フリーランスとして仕事をしている人も増えています。また、最近ではオンラインで家庭教師を行う人も増えており、副業などで始める方も多いです。
そこで、この記事では、家庭教師になるための方法や資格、失敗しないためのコツについて解説します。
この記事の目次
家庭教師になるには
家庭教師として働くためには、受け持つ生徒以上の学力が必要になります。
そして、受験を控える生徒を担当する場合は、受験の傾向や学校の情報などにも敏感でないといけません。
また、勉強だけでなく、人としての最低限のマナーやコミュニケーション力が必要です。
生徒だけでなく保護者の方ともコミュニケーションをとるので、信頼してもらえるような振る舞いをしましょう。
家庭教師の3つの独立・開業スタイル
家庭教師として活躍するには、様々な独立・開業スタイルがあります。ここでは、派遣会社に登録する方法、個人で開業する方法、オンラインで開業する方法について解説します。
派遣会社に登録する
まず一つ目の方法は、派遣会社に登録することです。
派遣会社は家庭教師と生徒をマッチングしてくれるので、最も簡単な方法です。自分で集客を行わないでいいことや比較的安定した収入を得ることができるのがメリットです。
一方、手数料を取られるので収益を伸ばしにくく、経営においても自由度はやや少なくなります。
派遣会社への登録はオンラインで簡単に行うことができるので、よく利用されています。
個人で開業する
二つ目の方法は、個人で開業することです。
個人で開業する場合は、自ら生徒を募集し、料金や授業内容を自由に設定することができます。
一方、自由度が高い反面、生徒の確保や授業の管理などの業務も全て自分で行わなければなりません。
集客力や信頼性を築くまでには時間がかかる場合が多く、忍耐力や精神力が必要でしょう。
オンラインで開業する
三つ目の方法は、オンラインで開業することです。
近年では、オンライン上での家庭教師の需要が増えています。オンラインでの開業では、生徒との授業をビデオ通話などを利用して行います。
場所や時間に制約が少ないため、生徒や教師双方にとってメリットが大きいです。
一方、オンラインの場合、対面よりも授業が分かりにくくなる可能性があります。また、ネット環境によってスムーズに授業が行えないなどのデメリットもあります。
家庭教師の独立・開業のメリット
家庭教師として独立・開業することには、多くの魅力があります。ここでは、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。
初期費用が少ない
家庭教師として独立・開業する際、比較的初期費用が少ないというメリットがあります。
一般的に開業する場合、事務所や机、イスなどを準備することが多いです。
しかし、主に生徒の自宅で仕事を教えるので、事務所を準備する必要がありません。
そのため、教材や広告宣伝費などの必要経費はかかりますが、他の業種の開業に比べて始めやすいのです。
高収入も狙える
家庭教師として独立・開業することで、高収入を狙うことができます。
1対1の授業を行うため、1時間あたりの収入が比較的高くなる傾向があります。
また、生徒数や授業料などに応じて収入を増やすことも可能です。自分のスキルや経験に見合った授業料を設定し、効率的に収益を上げることができます。
未経験からでも始めることができる
家庭教師として独立・開業するためには、特別な資格や経験は必要ありません。
自分の得意科目や経験を活かして、教えることができれば十分です。実際、塾の講師も大学生のバイトも多く、何年も続けている人は多いです。
また、教材やカリキュラムの作成も自由に行うことができます。自分のペースで授業を進めることができるため、未経験者でも始めやすいと言えます。
家庭教師の独立・開業のデメリット
家庭教師として独立・開業することには魅力がありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、そのデメリットについて詳しく掘り下げてみましょう。
契約関係でトラブルになりやすい
一つのデメリットとして、契約関係でトラブルが発生しやすいことが挙げられます。
授業を行う前に、家庭教師と生徒、またはその保護者との間に契約を結びます。例えば、授業料の支払いや授業のキャンセルや休み、態度などに関してです。
これらのトラブルを未然に防ぐためには、事前に契約書をしっかりと取り交わし、双方が納得できるルールを明確にしておくことが大切です。
契約書には料金体系や授業回数、キャンセルポリシーなどを詳細に記載し、お互いの理解を深めておきましょう。
勤務時間以外の業務が発生する
もう一つのデメリットとして、勤務時間以外にも様々な業務が発生することが挙げられます。
家庭教師として授業を行うだけでなく、生徒の進捗管理や教材の準備、講義ノートの作成など、教育業務に関連する様々な作業が発生します。
これは、授業中だけでなく、プライベートの時間を削って行わないといけないこともあるでしょう。
特に、受験前やテスト前などは頻繁に連絡が来ることもあります。
これらの業務に対処するためには、自己管理能力や計画性、サービスの明確化が必要です。
スケジュールをしっかりと組み立て、効率的な働き方を心掛けることで、デメリットを最小限に抑えることができます。
家庭教師の独立・開業は儲かる?平均年収は?
家庭教師の年収は、開業方法や受け持つ科目、数などによって大きく異なります。
まずは、家庭教師として正社員で働いている人の給料を見ていきます。こちらも会社や勤務年数によって異なりますが、年収250~350万円前後でしょう。
正社員なので安定はしていますが、決して高い水準とは言えません。
一方、同じだけの授業を受け持つ場合、個人で開業するほうが収入は上がります。科目や家庭教師のレベルによっては1,000万円以上稼ぐことも可能です。
しかし、生徒を見つけることができない場合、収入が0になる可能性もあります。
最初から独立するのが不安な場合は、高時給の会社を探して実績を積んでから独立するのも悪くないかもしれません。
家庭教師の独立・開業に必要な資金
家庭教師の独立・開業資金や運営資金はどれくらい必要なのか。独立開業方法によって異なるので、以下で見ていきます。
家庭教師の独立・開業の開業資金
まずは、派遣会社に登録して独立開業する場合、特に開業資金は必要ありません。
一般的に、派遣会社の登録費用は無料なので、登録して仕事を受ける課程でお金が発生することはないです。
一方、個人で開業する場合、集客するための広告費などが必要です。例えば、チラシの配布やSNS広告、HP作成費用などが挙げられます。
家庭教師の独立・開業の運営資金
派遣会社に登録して独立開業する場合、開業資金と同様に月会費も必要ないので、運営資金も必要ありません。
一方、個人で開業する場合、顧客がつくまでは広告費等の集客費用がかかります。また、顧客の自宅まで通うための交通費も必要です。
そして、オンラインで授業を行う場合はネット通信費も必要になります。ただし、かかったとしても月に数万円で収まるので、他の業種に比べると運営資金が安く収まります。
家庭教師の独立・開業に必要な資格や許可
家庭教師で独立・開業するためには特別な資格は必要ありません。
ただし、資格や学歴は生徒や保護者へのアピールポイントになるので、持っておいた方が有利に働きます。
例えば、教員免許や塾講師検定の資格などです。教員免許は学校の先生になることができる資格なので、生徒の指導ができることをアピールできます。
塾講師検定も有名な資格ではありませんが、資格を取るくらい熱心な方という印象を持ってもらいやすいでしょう。
他にも、TOIECや英検、漢検などで自慢できるくらいの点数を持っている方も積極的にアピールできます。
また、同じ中学や高校、大学出身の方が先生の場合、勉強以外の学校生活や雰囲気なども教えてくれるという理由で選んでくれることもあるので、学歴もアピールポイントになります。
家庭教師で独立・開業する流れや準備
家庭教師として独立・開業する際には、以下の流れや準備が重要です。まずはそれぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
コンセプトやターゲットを明確にする
最初に行うべきことは、自分の家庭教師としてのコンセプトやターゲットを明確にすることです。
どのような教育方法で、どのような生徒に対して指導するのかを明確にすることが大切です。例えば、中学生の基礎学習向けスタイルや大学受験に特化したスタイルなどがあります。
コンセプトやターゲットを明確化することで、家庭教師を探している方にもわかりやすくなります。
市場調査を行う
次に、市場調査を行いましょう。
自分が提供する家庭教師サービスがどのような需要があるのか、競合他社はどのようなサービスを提供しているのかを把握することが重要です。
地域の教育事情や生徒のニーズを分析し、自分のサービスを位置付けることができます。
また、市場調査を通じて、競合他社の強みや弱みを把握し、自分のサービスの差別化ポイントを見つけることもできます。
HPやSNSなどで集客する
最後に、自分の家庭教師サービスを広く知らせるために、HPやSNSなどを活用して集客を行いましょう。
HPを作成し、自分のプロフィールや指導内容、料金などを掲載することで、生徒や保護者からの問い合わせを受けることができます。
また、SNSを活用して自分のサービスを宣伝し、知名度を高めることも重要です。SNS上での積極的な情報発信やコミュニケーションを通じて、多くの人々に自分のサービスをアピールしましょう。
SNSは自分の顔や情報を載せておくことで、雰囲気や人となりがわかるので、何もわからない人よりも信頼性が上がります。
家庭教師の独立・開業で失敗しないためのコツ
家庭教師として独立・開業する際には、失敗を避けるためにいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下では、そのコツについて詳しく見ていきましょう。
生徒のニーズや目的に合った授業を行う
まず、失敗しないための重要なポイントは、生徒のニーズや目的に合った授業を行うことです。
生徒一人ひとりにはそれぞれ学習のスタイルや目標が異なります。例えば、ある生徒は基礎固めが必要な場合もあれば、別の生徒は受験対策が必要な場合もあります。
自分の得意科目や指導経験を生かして、生徒に最適な授業プランを提供することが大切です。
実績や信頼を積み重ねる
次に、失敗しないためのポイントとして、実績や信頼を積み重ねることが挙げられます。
生徒や保護者から信頼されるためには、高い指導力や人間性が求められます。
授業の質を向上させるためには、常に自己研鑽を怠らず、生徒の成績向上や学習意欲の向上に努めることが重要です。
いくら過去にいい大学を出ていようとも、検定で1級を取っていようとも生徒の成績が伸びていなくては意味がありません。
また、日頃から生徒や保護者とコミュニケーションを通じて、生徒や保護者との信頼関係を築きましょう。
特定のターゲット層に絞って集客する
最後に、失敗しないためのコツとして、特定のターゲット層に絞って集客することが重要です。
ターゲットを広げて広くカバーしようとすると、効果的な集客が難しくなる場合があります。
逆に、特定の年齢層や学習ニーズに合わせた授業を提供し、そのターゲット層にフォーカスした集客を行うことで、より効果的な結果を得ることができます。
まとめ
本記事では、家庭教師の独立・開業について詳しく解説しました。
家庭教師になるには、生徒以上の学力に加えて、コミュニケーション力や受験傾向や学校の情報などのリサーチ力も求められます。
そして、個人で開業する場合は自分で生徒を獲得しないといけないので、マーケティングも勉強して集客していく必要があります。
家庭教師で独立・開業する流れや準備
・コンセプトやターゲットを明確にする
・市場調査を行う
・HPやSNSなどで集客する
家庭教師の独立・開業で失敗しないためのコツ
・生徒のニーズや目的に合った授業を行う
・実績や信頼を積み重ねる
・特定のターゲット層に絞って集客する
詳細は本文で解説しているので、家庭教師の独立・開業について知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。