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フランチャイズ

マッサージのフランチャイズは儲かる?年収や初期費用を解説

マッサージのフランチャイズは儲かる?年収や初期費用を解説

ストレス社会と言われる現代では、マッサージの業態は欠かせないものとなっています。また、高齢化社会や共働き世帯の増加で今後も需要が増えていきそうなビジネスでもあります。

この記事では、マッサージのフランチャイズの収入面や開業資金などについて解説します。

マッサージの業態と仕事内容

マッサージは様々な業態が存在し、それぞれ異なる仕事内容や特徴を持っています。ここでは、代表的なマッサージ業態について解説します。

アロマテラピー

アロマテラピーは、香りや植物のエッセンスを使って心身のバランスを整えるマッサージです。

リラックス効果やストレス解消を促進し、香りの力で心地よいリフレッシュを体感できるのが特徴です。リラクゼーションと呼ばれることがあります。

リンパマッサージ

リンパマッサージは、リンパ液の流れを促進して老廃物の排出するマッサージです。

リンパは自分の力では動かないので、運動不足の方は特に流れが悪くなり、体調不良にも繋がります。

整体や骨格強矯正

整体や骨格強矯正は、骨格や筋肉のバランスを整えるマッサージ法です。

特定の部位にアプローチし、歪みやズレを調整して身体全体の調和を取り戻します。

悪い姿勢や歪んだ身体は身体の不調を引き起こす原因にもなるので、定期的に通う人が多いです。

柔道整復

骨・筋肉・関節・靭帯といった運動器の損傷を様々な施術法で治療していきます。

これは、手術などを行わず、柔道整復師の資格を持った方がお客様の状態を確認しながら治療する方法です。

あん摩マッサージ

あん摩マッサージは中国から伝わった治療法で、日本でも古来から行われてきた伝統的なマッサージ療法です。

なでる、押す、揉む、叩くなどの方法で1人1人の身体に合わせて施術していきます。

手技を使って筋肉や経絡を刺激し、血液や気の流れを活性化させることで、身体の調子を整えます。

針灸

針治療は、細い針で特定のツボを刺激することで、身体の調和を取り戻し、さまざまな症状の改善を図ります。

痛みや不眠、消化器系の不調など、幅広い疾患に対して効果があります。

お灸もツボに熱刺激を与えることで、同じような効果を与えます。

マッサージフランチャイズのメリット

メリット

マッサージ業界において、フランチャイズ展開を行う企業が増えています。そこで、マッサージフランチャイズのメリットについて解説します。

未経験でも開業できる

マッサージフランチャイズでは、事前の経験や知識がなくても開業が可能です。

フランチャイズ本部が提供する研修やマニュアルによって、経営や施術に必要なスキルを身につけることができます。

ただし、あん摩マッサージや針灸を行う場合は資格が必要なので、注意が必要です。

もし、資格がないがこれらのマッサージで開業したい場合は、資格保持者を雇うことで開業が可能です。

他店との差別化しやすい

マッサージフランチャイズは、ブランド力や統一されたサービスがあります。そのため、他店との差別化が比較的容易です。

フランチャイズ本部から提供される統一されたサービスや施術メニューを活かしつつ、地域のニーズや顧客の要望に合わせたオリジナリティを出すことで、競合店との差を打ち出すことができます。

例えば、特別なオイルを導入したり、季節ごとのキャンペーンを展開したりすることも差別化できる要素の1つです。

集客がしやすい

マッサージフランチャイズは、ブランド名や広告宣伝の力を借りて集客がしやすい特徴があります。

フランチャイズ本部が全体的なマーケティング戦略を立て、広告やPR活動を行うことで、新規顧客の獲得やリピーターの増加を促進します。

これによって、個々の加盟店が集客に苦労することなく、安定した売上を確保することができます。

経営ノウハウやサポートを提供してもらえる

マッサージフランチャイズを選ぶ際の大きなメリットの一つに、経営ノウハウやサポートが提供される点が挙げられます。

経験豊富な本部のサポートを受けることで、加盟店が成功する可能性を高めることができます。

また、マッサージ店の開業では療養費支給申請を行う必要があるので、初めてで不安な方でもサポートがあれば安心して開業できます。

開業手続きのサポートがある

開業手続きは煩雑で時間がかかる作業ですが、マッサージフランチャイズではその手続きをサポートしてもらえます。例えば、内装作りや従業員の採用などです。

内装に関して、施術室は6.6平米以上、待合室は3.3平米以上のスペースが必要です。フランチャイズだと本部がこれらの条件に合った内装の提案をしてくれます。

採用に関しても従業員を自分で探すのは大変な場合があり、特に資格保有者を採用するのは簡単ではありません。

他にも、必要な許可や準備の手順、必要な書類や手続きをサポートしてくれることで、スムーズにビジネスを始めることが可能です。

マッサージフランチャイズのデメリット

デメリット

マッサージフランチャイズは多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。ここでは、そのデメリットについて詳しく見ていきます。

加盟金やロイヤリティがかかる

マッサージフランチャイズに加盟する際には、一定の加盟金やロイヤリティを支払う必要があります。

加盟金は、フランチャイズ本部に加盟する権利を得るための費用であり、ロイヤリティは売上の一部を本部に支払う料金です。

フランチャイズによって金額が異なり、本部によっては加盟金やロイヤリティがかからないことあります。

しかし、加盟金やロイヤリティがかからない場合、他の費用が高くなっている可能性が高いので注意しましょう。

内装費用が高くなる可能性がある

マッサージフランチャイズでは、フランチャイズ本部が定める統一された内装や設備を準備する必要があります。コンセプトによっては内装費用が高くなる可能性があります。

例えば、そのフランチャイズの店舗が高級感あふれる内装を採用している場合、自身の店舗もそのコンセプトに合わせた準備が必要です。

本部や他の加盟店の影響を受ける

マッサージフランチャイズでは、フランチャイズ本部や他の加盟店の方針やトラブルが自店にも影響することがあります。

例えば、本部が施術メニューや価格の変更を行った場合、加盟店もそれに従う必要があります。

また、他の加盟店不祥事を起こした場合、同じ看板を掲げる自店の顧客離れも進むでしょう。

マッサージフランチャイズは儲かる?平均年収は?

収入

マッサージ店をフランチャイズで開業した方の平均年収は500万円程度です。これは、フランチャイズの知名度や価格帯によっても異なります。

マッサージ店は多店舗展開している方も多く、複数店を経営することで1,000万円以上稼ぐ方も増えていきます。

フランチャイズの場合、個人で開業するよりも集客面で苦労しにくいので、安定的な収入を稼げている店舗は多いです。

マッサージフランチャイズの初期費用やロイヤリティ

マッサージをフランチャイズで開業する際に必要な初期費用やロイヤリティについて解説していきます。

マッサージフランチャイズの初期費用

開業資金に関してはフランチャイズによって異なり、都市部に多く、かつ規模が大きいほど必要な資金も増えていきます。

ここでは、マッサージフランチャイズの「Goo-it」の開業資金を例に見ていきます。

23坪の物件

項目 金額
加盟金 250万円
店長研修費 30万円
物件取得費 300万円
設計・施工費 250万円
什器・備品等 120万円
求人・採用費 100万円

こちらは、あくまで一例なので規模や立地によっても異なります。

加盟金は本部からのサポートや商標使用権などと引き換えに支払う初期費用です。

マッサージフランチャイズのロイヤリティ

ロイヤリティは売上に応じて本部に支払うお金です。上記で例に挙げた「Goo-it」のロイヤリティは、売上に対して6%となっています。

ロイヤリティには主に3つの方式があるので、以下で解説します。

1つ目は、売上歩合方式です。こちらは「Goo-it」で採用されている方式で、売り上げに応じて決められた%を支払う方式です。

例えば、売上が100万円でロイヤリティが6%だとすると、6万円をロイヤリティとして本部に支払います。

2つ目は、定額方式です。こちらは売上金額に関係なく、毎月一定金額を支払う方式です。そのため、売上が100万円でも50万円でも同じ金額を支払います。

3つ目は、粗利分配方式です。こちらはコンビニでよく採用されている方式で、売上総利益に対してロイヤリティを支払う仕組みです。

売上総利益は売上から原価を引いた金額なので、割合が同じ場合は売上歩合方式よりもロイヤリティ支払い額が少なくなります。

マッサージフランチャイズのロイヤリティは、5~10%で設定されていることが多いです。

ただし、ロイヤリティ以外の項目でシステム利用料や広告費などの毎月かかる費用が請求されるフランチャイズもあります。

マッサージフランチャイズに必要な資格

以下の業態で開業する場合、資格が必要になります。

あん摩マッサージの場合

1つ目が、あん摩マッサージです。あん摩マッサージ師として施術を行う場合、国家資格の取得が必要になります。

あん摩マッサージ指圧師になるためには、専門学校や養成学校で3年以上学ぶ必要があります。

あん摩マッサージ師の国家試験の合格率は8割以上の年が多く、難関資格ではないでしょう。

鍼灸師の場合

2つ目が、針灸師です。針灸師は鍼師と灸師のことで、それぞれ別の国家資格となっています。

針師と灸師の国家資格を取得するためには、大学もしくは専門学校で3年以上学ぶ必要があります。

鍼師と灸師ともに国家試験は年に1回同じ日に行われ、合格率は70%台の年が多いです。

上記の2つ以外の業態で開業する場合も資格を取得しているほうが顧客にも安心感を与えることができ、より専門的な施術が行えるでしょう。

フランチャイズでマッサージを開業する準備

準備

マッサージフランチャイズでの開業を考える際、様々な準備が必要です。ここでは、その準備の手順について詳しく見ていきます。

資料請求や説明会への参加

まず最初に、興味のあるフランチャイズ企業に対して資料請求を行い、説明会に参加しましょう。

資料を受け取ることで、フランチャイズの概要や加盟条件、加盟料、ロイヤリティなどの情報を入手することができます。

説明会では、フランチャイズのビジネスモデルや成功事例について詳しく学ぶことができます。

最近ではリモートで説明会を行っている企業も多く参加しやすいので、比較するためにも色んな企業の説明会に参加するのがおすすめです。

フランチャイズの契約締結

フランチャイズ企業を選定したら、契約の締結です。契約書には、加盟店とフランチャイズ本部との間での取り決めが記載されています。

加盟料やロイヤリティの支払い条件、営業時間、エリアの設定、商標使用権などが記載されているので、全て理解し納得してから契約しましょう。

店舗選び

次に、開業する店舗を選定します。店舗の場所や広さ、周辺環境などが開業成功の鍵となりますので、フランチャイズ本部の指導のもと適切な場所を選びましょう。

フランチャイズの開業では本部が立地や店舗を選んでくれることも多いので、サポートを受けながら納得した店舗を選ぶことが重要です。

内装整備や各種申請

店舗を決定したら、内装整備や各種申請を行います。

内装は、フランチャイズ本部が指定するデザインや什器に基づいて行います。スペースや必要な設備が決められているので、その規則に則った準備が必要です。

また、営業に必要な許可を取得するために、必要な書類も速めに申請しておきましょう。

採用や教育

最後に、スタッフの採用や教育を行います。

マッサージフランチャイズでは、施術スタッフや受付スタッフなどの人材を選び、必要な研修を受けてもらう必要があります。

本部での研修で施術技術や接客マナーなど、必要なスキルを身につけさせることで、顧客満足度の向上につながります。

マッサージフランチャイズを失敗しないコツ

成功の秘訣

マッサージフランチャイズでの成功には、いくつかのポイントがあります。ここでは、失敗しないためのコツについて解説します。

顧客の身体に合った施術を行う

顧客の身体状況やニーズに合わせた施術を行うことが重要です。

例えば、筋肉の緊張や痛みの原因が異なる場合、同じ施術を提供しても効果が得られないことがあります。

そのため、施術前に丁寧なカウンセリングを行い、顧客の身体の状態を把握しましょう。また、施術中に顧客からのフィードバックを受けながら、柔軟に施術内容を調整することも大切です。

時折、マッサージをしたことで身体に痛みが生じてクレームに発展することもあります。そのリスクを減らすためにも、資格の取得もおすすめです。

療養費の支給申請を忘れない

マッサージ施術の鍼灸、あん摩、指圧に関しては、療養費支給対象となっています。

そのため、以下の方法で療養費の支給申請が必要です。

  1. 医師の診察
  2. 施術同意書の交付
  3. 施術
  4. 受療者が全額支払い
  5. 受療者への請求書の記入依頼
  6. 記入してもらった請求書を保険食い合いなどに送付
  7. 受療者へ7~9割の療養費が支給される

競合調査や立地調査をしっかり行う

競合調査や立地調査を行うことで、市場のニーズや競合状況を把握することができます。

例えば、同じエリアに競合店が多い場合、独自のサービスや特典を提供することで差別化を図る必要があります。

また、立地条件が悪い場合は、集客が難しくなる可能性があるため、適切な立地を選定することが重要です。

まとめ

本記事では、マッサージフランチャイズについて詳しく解説しました。

マッサージ店をフランチャイズで開業した方の平均年収は、500万円前後となっています。

マッサージは様々な業態があり、業態によっては資格が必要となってくるので注意しましょう。

マッサージフランチャイズのメリット
・未経験でも開業できる
・他店との差別化しやすい
・集客がしやすい
・経営ノウハウやサポートを提供してもらえる
・開業手続きのサポートがある

マッサージフランチャイズを失敗しないコツ
・顧客の身体に合った施術を行う
・療養費の支給申請を忘れない
・競合調査や立地調査をしっかり行う

詳細は本文で解説しているので、マッサージのフランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。

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この記事の執筆者

フランチャイズ支援歴10年

松田 和也

大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。

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