マッサージのフランチャイズは儲かる?年収や初期費用を解説
フランチャイズ
ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業・経営する方法を解説
ネットカフェや漫画喫茶は高い需要があり、開業を検討している方も多いでしょう。フランチャイズであれば、開業時のサポートもあり、未経験からでも開業・経営ができます。
この記事では、ネットカフェや漫画喫茶をフランチャイズで開業するのに必要な資金や資格などについて解説します。
この記事の目次
ネットカフェ・漫画喫茶の経営は需要が高い
ネットカフェ・漫画喫茶をフランチャイズで開業するのであれば、今後の需要について知っておくべきです。
結論から申しますと、今後もネットカフェや漫画喫茶の需要は高い水準で保たれると予想されています。
高い需要をキープできる要因としては、以下のことが挙げられます。
- 料金が細かく設定されていて、好きな時間だけ楽しむことができる
- リモートワークの影響でネットカフェや漫画喫茶で仕事する需要が増えている
- 個室を利用するとプライベートを守ることができる
- インターネットを自由に利用できる
- 好きな漫画やDVDなどを観ることができる
- 飲み物を自由に飲むことができる
- シャワーを利用できる
- 終電を逃した時や空き時間にゆっくりできる
ネットカフェや漫画喫茶では、上記のような便利なサービス(一例)が利用できるので、今後も一定上の需要は確保されていくでしょう。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズのメリット
ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ経営は、多くのメリットがあります。
ここではその中でも、知名度があれば集客しやすい、商品の仕入れルートが確保されている、ノウハウやサポートを受けることができるという3つのメリットについて詳しく見ていきます。
知名度があれば集客しやすい
フランチャイズとして展開されているネットカフェや漫画喫茶は、企業のブランド力や知名度を活かして集客することができます。
例えば、有名なネットカフェ・漫画喫茶チェーンのフランチャイズ店は、多くの人々に認知されています。
そのため、新規開業の店舗でも、既存の顧客層やファンを取り込みやすくなり、集客の手間や費用を抑えることができます。
商品の仕入れルートが確保されている
フランチャイズ契約を結ぶ際には、フランチャイズ本部が既に商品の仕入れルートを確保しています。そのため、フランチャイズ店舗は独自に仕入れ先を探す必要がありません。個人開業すると一から探す必要があるので、大きなメリットです。
これにより、経営の効率化ができ、安心した商品を仕入れることができます。
ノウハウやサポートを受けることができる
フランチャイズ契約を結ぶと、本部からノウハウやサポートを受けることができます。
具体的には、店舗の運営方法やマーケティング戦略、人材育成などに関する指導やトレーニングなどです。
また、疑問や問題が生じた際には、本部との連絡や相談ができ解決していくことができます。そのため、経営が初めての方でも安心して経営を行うことができます。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズのデメリット
ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ経営には、いくつかのデメリットもあります。ここでは、開業資金が高いことと、自由な経営が難しいことについて詳しく見ていきます。
開業資金が高い
まず、ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ開業には、高額な開業資金が必要です。
ネットカフェや漫画喫茶は部屋数を確保するために規模が大きくなりやすいので、物件取得費や内装工事費も高くなります。
また、本やパソコンを大量に準備する必要があるので、仕入れ費用も数百円単位でかかります。
後述しますが、初期費用として数千万円以上かかることがほとんどなので、しっかりとした資金準備が必要です。
自由な経営は難しい
ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ経営は、自由な経営が難しいというデメリットもあります。
フランチャイズ契約を結ぶ際には、本部が定めるルールや運営方針に従う必要があります。
そのため、決められた店舗の内装や外装のデザイン、提供するサービス内容、価格設定などになるでしょう。
自分の理想とする店舗運営をしたい方には物足りない可能性があります。逆に、自分で考える必要がないというメリットでもあります。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズは儲かる?平均年収は?
ネットカフェや漫画喫茶をフランチャイズで経営する方の平均年収は、500万円前後と言われています。
しかし、規模感や立地などにも左右されるので、1,000万円以上稼いでいる方もいれば、300万円以下の方もいるでしょう。
一般的には、売上の10%前後は利益として残ることが多いので、月1,000万円売上があれば、年収1,000万円前後になるでしょう。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業資金や運営資金
ネットカフェや漫画喫茶をフランチャイズで開業・経営する場合、開業資金と運営資金はいくら必要なのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきます。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業資金
開業資金はフランチャイズ加盟金や規模・立地などによって異なりますが、数千万円規模となっています。
以下では、例としてネットカフェや漫画喫茶の開業資金でかかる項目や金額を説明していきます。
項目 | 金額 |
加盟金 | 200万円 |
保証金 | 100万円 |
研修費 | 60万円 |
物件取得・内装工事費 | 2,000万円 |
設備導入・仕入れ費 | 2,500万円 |
広告費 | 100万円 |
加盟金はブランドや商標権利用、サポート提供に対して支払う初期費用です。フランチャイズによって金額が異なりますが、200万円前後のフランチャイズが多いです。
保証金も初期費用の1つで、毎月支払うロイヤリティが支払えなかった時のための費用です。そのため、契約解除時に返ってきます。
研修費は開業前に行う研修にかかる費用です。研修費は加盟金の中に含まれているフランチャイズもあるので、しっかり確認しておきましょう。
物件取得費や内装工事費は、店舗を契約して工事を行い、営業できる状態に持っていくまでの費用です。規模や立地にもよりますが、開業資金の中でも大きな割合を占めるので、慎重に進めていく必要があります。
設備導入・仕入れ費は、パソコンや本、ダーツ・ビリヤードなどの導入費用で、提供するサービスによって異なります。この項目が一番必要になります。
広告費は、本部が行う広告宣伝活動の費用を一部負担するようなところもあり、実際に店舗側で宣伝をしなくてもいいフランチャイズもあります。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの運営資金
運営資金もロイヤリティや規模・立地などによって異なります。
以下では、例として売上が600万円のネットカフェや漫画喫茶の運営資金でかかる項目や金額を説明していきます。
項目 | 金額 |
人件費 | 150万円 |
賃料 | 80万円 |
仕入れ費 | 110万円 |
水道光熱費 | 30万円 |
雑費・広告費 | 60万円 |
ロイヤリティ費(3%) | 18万円 |
人件費の売上からの割合を見ると、20~30%ほどです。受付やキッチン、清掃スタッフなど営業するために欠かせない費用となっています。
セルフサービスが多いので働く人数は多くないのですが、24時間営業だとある程度のスタッフが必要で深夜手当が発生します。
賃料の売上からの割合を見ると、12~20%ほどです。立地や規模感によって異なります。
仕入れ費の売上からの割合を見ると、18~20%ほどです。
水道光熱費の売上からの割合を見ると、5%前後です。
雑費・広告費の売上からの割合を見ると、10%ほどです。雑費は営業で必要な備品類を補充したりする費用になります。
フランチャイズでネットカフェ・漫画喫茶を開業する準備
ネットカフェや漫画喫茶をフランチャイズで開業するためには、様々な準備が必要です。ここでは、その準備の手順について詳しく見ていきましょう。
資料請求や説明会への参加
まず、フランチャイズを展開している企業に対して資料請求を行い、開業に関する情報を収集します。
また、企業が開催する説明会に参加し、具体的な運営方法や条件などを詳しく知ることが重要です。
これにより、フランチャイズ事業について理解を深めることができます。
フランチャイズ担当者との面談
次に、フランチャイズ担当者と面談を行います。面談では、自分のビジネスプランや資金状況などについて相談し、開業の可能性や条件などを具体的に話し合います。
また、フランチャイズ担当者からのアドバイスや提案を受けることも重要です。
契約審査申し込み
フランチャイズ企業に対して、契約審査の申し込みを行います。契約審査では、事業者の信頼性や経営能力などが評価されます。
事前条件をクリアしていても総合的な判断で審査に落ちる方もいます。
加盟金の支払い
契約審査が通過したら、加盟金を支払います。加盟金は、一度支払うと戻ってこないお金なので、支払い前に契約内容をもう一度確認しておきましょう。
店舗選び
次に、適切な店舗を選びます。店舗の立地や周辺環境、賃料などを考慮し、ビジネスが成功する可能性が高い場所を選択します。
本部の方にサポートをしてもらいながら店舗を探すことができるので、初めてで不安の方も安心です。
内装工事や設備・備品の導入
選んだ店舗を改装し、必要な設備や備品を導入します。内装工事や設備の導入には時間と費用がかかるため、計画的に進めることが重要です。
本部が指定する基準に従う必要があります。
採用や研修
最後に、スタッフの採用や研修を行います。開業前に店舗の運営に必要なスキルや知識の研修があります。
採用・教育共に本部のサポートはありますが、店内の教育も大事になってくるので、教育方法もオーナーが学ぶ必要があります。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズの開業に必要は資格や許可
ネットカフェ・漫画喫茶を開業するためには、様々な資格や許可を得る必要があります。以下でそれらの用語の解説をします。
食料品衛生責任者
飲食店に1人以上は在籍していないといけない国家資格です。オーナーが自分で取得するか、従業員に取ってもらうか、資格保有者を雇うことが必要です。
各都道府県で行われている講習を受講終了して、保健所に申請することで資格を取得できます。
または、栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を保有している方は、保健所に申請するだけで大丈夫です。
飲食店営業許可
飲食店を営業するためには、飲食店営業許可を保健所に申請する必要があります。
申請の前に食品衛生責任者を取得しておかないといけませんので、早めに準備しておきましょう。
申請後、間取りや立ち入り検査等での審査が通れば、無事許可証が交付されます。
防火管理者
収容人数が30人以上の規模の飲食店を開業するときにのみ、防火管理者を設置しないといけません。従業員を含めた人数です。
施設の延べ面積が300㎡以上の場合、甲種防火管理者(2日間で約10時間で8,000円の講習)の資格が必要です。
逆に、施設の延べ面積が300㎡未満の場合、乙種防火管理者(1日約5時間で7,000円の講習)の資格が必要です。
深夜酒類提供飲食店営業
深夜酒類提供飲食店営業の許可を得るには、深夜酒類提供飲食営業開始届出書の申請が必要です。
ネットカフェや漫画喫茶のような深夜0時以降に酒類を提供する店を始める際に提出する申告書にいなります。
ただし、メインで酒類を提供する飲食店が申請するべきものなので、この届出を出していない店舗も多いです。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを失敗しないコツ
ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ経営を成功させるためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。
ここでは、失敗しないためのコツとして、ターゲット層に合った立地で開業すること、ニーズに合った経営を行うこと、様々なツールを利用した集客を行うことについて解説します。
ターゲット層に合った立地で開業する
まず、ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ店を開業する際には、ターゲット層に合った立地を選ぶことが重要です。
例えば、若い世代や学生をターゲットとする場合は、大学付近や繁華街などの若者が多く集まるエリアが適しています。
ニーズに合った経営を行う
次に、フランチャイズ店の経営を行う際には、ターゲット層のニーズに合ったサービスや商品を提供することが大切です。
例えば、若者向けのネットカフェでは、高速インターネットや漫画、ダーツなどの娯楽コンテンツを充実させ、快適な空間を提供することなどが挙げられます。
また、男性ユーザーが多いネットカフェ・漫画喫茶では女性ユーザーを増やすことも大事です。
女性の集客をしたい場合には、流行りのスイーツやおしゃれな雰囲気のスペースを作ることで集客しやすくなるでしょう。
様々なツールを利用した集客を行う
最後に、フランチャイズ店の集客には様々なツールを活用することが重要です。
例えば、SNSを活用した情報発信やキャンペーンを行うことで、多くの人々に店舗の存在を知ってもらうことができます。
最近では店を探すときにSNSを利用する人も多いので、店舗のアカウントを充実させ、来たいと思わせる発信をしていきましょう。
また、キャンペーンを日々行うことでお得感を与えることで、ユーザー満足度も上がっていきます。
失敗しないネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズ本部の選び方
ネットカフェや漫画喫茶をフランチャイズ展開する際には、本部の選び方が成功の鍵となります。ここでは、失敗しないためのネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズ本部の選び方について、詳しく解説します。
知名度やブランド力のある本部を選ぶ
まず、ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズ本部を選ぶ際には、知名度やブランド力が重要です。
知名度の高い本部は、顧客に信頼されやすく、集客がしやすい傾向があります。
また、ブランド力のある本部は、共通の価値観やイメージを持っていることが多く、フランチャイズ店舗の運営を支援する体制が整っています。
契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ
次に、契約内容やサポート制度についても注意深く確認することが重要です。
契約内容には、加盟料やロイヤリティ料、契約期間、フランチャイズ店舗の運営に関する規定などが含まれます。
これらの条件が自分のビジネス計画や経営方針と合致しているかどうかをしっかりと確認しましょう。
また、サポート制度についても重要です。自分が必要なサポートが含まれているのかもしっかり確認しておきましょう。
他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶ
最後に、他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶことも重要です。
競合他社が多い業界では、顧客にとって魅力的な要素や独自のサービスを提供することも重要な要素です。
そのため、本部が独自のコンセプトや戦略を持ち、それをフランチャイズ店舗にも展開しているかどうかを確認しましょう。
他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶことで、競争力のあるビジネスを展開することができます。
まとめ
本記事では、ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズについて詳しく解説しました。
ネットカフェは様々なニーズに応えることができる場所なので、需要が安定しています。競合も多い業種ですが、有名フランチャイズに加盟することで一定上の収益は見込めるでしょう。
ネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズを失敗しないコツ
・ターゲット層に合った立地で開業する
・ニーズに合った経営を行う
・様々なツールを利用した集客を行う
失敗しないネットカフェ・漫画喫茶フランチャイズ本部の選び方
・知名度やブランド力のある本部を選ぶ
・契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ
・他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶ
詳細は本文で解説しているので、ネットカフェや漫画喫茶のフランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。