フランチャイズカラオケ店の開業・経営に必要な資金・失敗しないコツを解説
フランチャイズ
コインランドリーフランチャイズの経営で失敗しないコツや年収を解説
高齢化や共働き世帯の増加によって、コインランドリーを利用する方は増えています。
需要の増加に伴い、コインランドリーを経営したいと考える方も増える一方で、経営に不安を持っている方も多いでしょう。そのような方には、フランチャイズへの加盟がおすすめです。
この記事では、コインランドリーフランチャイズの経営失敗しないためのポイントや年収について解説します。
この記事の目次
コインランドリーの個人経営とフランチャイズの特徴
コインランドリーを個人で経営するかフランチャイズで経営するかは、自分で決めることができます。ここでは、それぞれの特徴をお伝えします。
個人経営
個人経営の場合、経営全般を主に自分で行います。開業準備も一から自分で行うので、初めての方は負担が大きいでしょう。
しかし、経営方針を自分で決めることができ、差別化したサービス提供なども行えます。
また、毎月のロイヤリティがかからないので、運営コストを抑えやすいです。
フランチャイズ
フランチャイズの場合、サポートやノウハウ提供をしてもらいながら経営でき、開業準備も本部が手伝ってくれます。
初めて開業する方はフランチャイズのほうが心強いでしょう。
しかし、開業時に加盟金、毎月ロイヤリティを支払う必要があります。
コインランドリー経営の仕事内容
コインランドリーの経営で必要な仕事は主に以下の通りです。
- 店舗巡回
- お金の回収
- 清掃・クリーニング
- 備品発注や補充
- 機械の点検や修理
- お問合せやお客様対応
- 収支管理
コインランドリーは無人経営が一般的なので、店にいる必要はありません。
体力を使う仕事でもなく、老若男女問わずできる事業です。フランチャイズによっては運用代行も行えます。
コインランドリーフランチャイズの特徴
自分で洗濯するコインランドリーは、フランチャイズ展開も盛んです。ここでは、コインランドリーフランチャイズの特徴に焦点を当て、初心者でも理解しやすいように、解説します。
無人経営できる
コインランドリーフランチャイズの大きな特徴の一つが、無人経営が可能な点です。
これは、お客さんが自分で洗濯機や乾燥機を使用し、料金を支払う形態なので、店舗にスタッフを配置する必要がなく、運営コストを削減できます。
つまり、人件費を削減できるので、利益率が高いです。
しかし、無人なので初めてのお客様にも使いやすい工夫が必要で、盗難や故障のリスクも常にあります。
このようなリスクにしっかり対処するためにも、フランチャイズでサポートを受けることはおすすめです。
加盟金やロイヤリティが安い
コインランドリーフランチャイズは、他のフランチャイズと比較して、比較的低い加盟金やロイヤリティが特徴的です。
加盟金は100万円以下、ロイヤリティは約5~10%が相場となっています。
多くの業種で加盟金は100万円以上はかかるので、始めやすい業種と言えるでしょう。
コインランドリーの経営は儲かる?年収はどれくらい?
コインランドリー1店舗の売上は300~400万円が平均です。立地や店舗規模によっても異なります。
例えば、年収が約400万円にするためのシミュレーションをしていきます。
1回の利用 | 700円 |
来店数 | 30組 |
1日の売上 | 21,000円 |
1ヶ月の売上(30日換算) | 630,000円 |
1年の売上 | 7,560,000円 |
諸経費(年間) | 3,600,000円 |
1年の利益(1年の売上-諸経費) | 3,960,000円 |
コインランドリーは、現金やプリペイドカード支払いなので、現金収入が得られます。
そして、自分が働かなくてもいいので、本業を持つ方でも副業としてぴったりです。
コインランドリーフランチャイズの開業資金
コインランドリーを始めるには様々な費用が掛かります。ここでは、初期費用と運営費用に分けて説明します。
コインランドリーの開業資金
コインランドリーを経営するための初期費用は約1,500~3,000万円必要です。
コインランドリーをフランチャイズで始める場合、費用のほとんどが物件取得費や内装工事費、機器導入費になります。
店舗の規模や立地、機器の台数によって金額は大きく異なります。
コインランドリーの運営資金
コインランドリーの毎月の運営資金は30万~が一般的です。
内訳は、以下の通りです。
項目 | 金額 |
家賃 | 10万円~ |
水道光熱費 | 10万円~ |
諸経費 | 3万円~ |
ロイヤリティ | 売上の5~10% |
こちらも店舗の規模によって異なり、人件費はかからないものの常に機械が動いているので、水道光熱費は高くなりやすいです。
コインランドリーフランチャイズのメリット
コインランドリーフランチャイズには、多くのメリットがあります。
ここでは、初心者でも理解しやすいように、コインランドリーフランチャイズの3つの主要なメリットに焦点を当て、その魅力を詳しく解説します。
利益率が高い
コインランドリーフランチャイズの最大のメリットの一つは、利益率の高さです。
お客さんが自ら洗濯機や乾燥機を利用するので、人件費がかからず効率的な運営を実現し、コストを最小限に抑えることができます。
また、住宅街やマンション近辺の家賃が安い場所に店舗を構えることができると、さらにコストダウンを図れます。在庫を抱える必要がないので、赤字にもなりにくいです。
安定的な収益が期待できる
洗濯や乾燥は日常生活に欠かせないので、需要は安定しています。
このため、コインランドリーフランチャイズは季節や経済状況の変動に比較的影響を受けにくく、安定的な収益が期待できます。
また、コインランドリーは現金で収入を得ることができるので、未回収のリスクが少ないです。
プリペイドカード支払いの場合も、基本的には前払いになるので安心です。
時間に縛られない
コインランドリーフランチャイズは、無人経営が基本であるため、オーナーは自分のスケジュールに合わせて運営が可能です。
そのため、他の仕事やプライベートとの両立がしやすいです。
本業があり副業にする場合は、運用代行を使うと労働時間をさらに削減できます。
コインランドリーフランチャイズのデメリット
コインランドリーフランチャイズは多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
ここでは、初心者にも理解しやすいように、コインランドリーフランチャイズの3つの主なデメリットに焦点を当て、そのポイントを詳しく解説します。
開業資金が高い
コインランドリーフランチャイズの開業資金は比較的高い傾向があります。洗濯機や乾燥機の設置、物件取得費などにお金がかかるためです。
これらの初期投資が初めての経営者にとっては高いハードルとなることがあります。
自己資金で始めれる方は少ないので、金融機関などから融資してもらうことになるでしょう。
競合他社が多い
コインランドリービジネスは需要がある一方で、その分競合他社も多く存在します。
同じエリアに他のコインランドリーが多い場合、顧客獲得が難しくなり、収益を確保することが難しいことがあります。
競合他社と差別化できる独自サービスを提供することが大事です。
経営の自由度が低い
コインランドリーフランチャイズは、フランチャイズ本部の規定に従わなければなりません。
これにより、自分で経営戦略を立てる自由度が低くなり、特定の商品やサービス、運営方法に縛られることがあります。
コインランドリーの開業で必要な資格や届出
コインランドリーを開業するのに特別な資格は必要ありません。
しかし、開業する管轄の保健所に「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」の申請が必要です。
また、店舗への立ち入り検査が行われるので、書類提出時に検査日時を決めます。その検査が終了後、「検査済証」が交付されます。
コインランドリーフランチャイズを開業する流れや準備
コインランドリーフランチャイズの開業には、計画的な流れや準備が必要です。初心者にもわかりやすいように、コインランドリーフランチャイズを開業する際の流れや準備について、3つの主要なステップを解説します。
フランチャイズの契約を行う
まず、コインランドリーフランチャイズを開業するためには、フランチャイズ本部との契約が必要です。
この契約には、加盟金やロイヤリティの取り決め、サポート内容などが明記されています。契約書を十分に理解し、質問や疑問点があれば積極的に確認しましょう。
フランチャイズと契約するためには、まずフランチャイズの説明会を聞き、面談に進むという流れです。
物件取得や内装工事を行う
次に、コインランドリーの物件を取得しましょう。駅周辺や住宅地など、ターゲットとする顧客層に適した場所を選ぶことが成功の鍵です。
物件取得は、居ぬき物件を取得するか、新たに一から内装を作り替える方法があります。
居抜き物件は以前コインランドリーをしていた物件を契約することで、内装工事費などの費用を抑えることが可能です。
一から内装を作り替える方法は、多くの資金が必要ですが、自分の理想の雰囲気の店舗を作ることが可能です。
また、コインランドリーを営業するためには、いくつかの基準が設けられています。
- 壁などで外部と区分され、外部から中がよく見えること
- 採光や照明、換気がしっかり行えること
- 床面および腰張りには不浸透性材料を使用し、排水のための適切な勾配や排水溝があること
これらの条件は自分ではわからない部分もありますが、フランチャイズ本部のサポートを受けながら進めることができます。
スタッフの採用や教育を行う
無人経営なので、オーナー1人でもコインランドリーを経営することは可能です。
しかし、備品補充や清掃、メンテナンスなどを行う必要があるので、スタッフを雇うことでオーナーは別の作業や仕事に集中できます。
コインランドリーの経営で失敗しないためのコツ
コインランドリーを経営する際には、しっかりした計画と戦略が求められます。ここでは、初心者でも理解しやすいように、コインランドリーの経営で失敗しないための3つの重要なコツに焦点を当てて解説します。
収益を期待できる場所に開業する
コインランドリー経営で失敗しないためには、収益を期待できる場所に開業することです。
駅周辺や住宅地など、洗濯や乾燥の需要が高いエリアを選ぶことが重要です。地域の需要を調査し、競合店の有無もしっかり確認しましょう。
また、駐車場の有無も重要で、洗濯物が多い方は車で来るので、駐車場を併設するか近くにパーキングがある場所が良いでしょう。
運営コストを甘く見積もらない
運営コストの適正な見積もりは、コインランドリー経営において欠かせません。
洗濯機や乾燥機のメンテナンス費用、水道光熱費など、細かな項目も見逃さずに計算することが成功のためのポイントです。
人件費がかからないため、運営費用を甘く見積もってしまう方も多いです。
フランチャイズ本部がシミュレーションを行ってくれますが、そのシミュレーションよりも厳しく見積もっておくと良いでしょう。
リピートしてもらえるように満足度の高い店舗にする
コインランドリーの利用者は、清潔感や利便性を求めます。
店内の清潔さや設備の良さに注意を払い、お客様が快適に利用できるような環境づくりが必要です。
そして、故障時のサポート体制やトラブル対応も迅速に行うことが重要です。
また、他の店舗と差別化するために独自性のあるサービスを提供している店舗もあります。例えば、以下のようなものです。
コインランドリー×カフェ
洗濯や乾燥を待っている間に隣のカフェで休憩できるスペースを完備しています。
コインランドリー×洗濯代行
プロの手によって洗濯から乾燥、畳む作業まで行うサービスです。預けるだけなので、便利です。
コインランドリーのフランチャイズ本部の選び方
コインランドリーをフランチャイズ展開する際には、適切なフランチャイズ本部の選択が大事です。初心者でも理解しやすいように、コインランドリーのフランチャイズ本部を選ぶ際のポイントに焦点を当てて解説します。
実績が豊富な本部を選ぶ
まず大切なのが、実績が豊富な本部を選ぶことです。
過去の成功事例やフランチャイズ展開の実績が豊富な本部は、信頼性が高く、初めて経営者になる方にとって安心できます。
ネットの情報だけだと不明瞭な部分も多いので、実際の面談や説明会時にしっかり確認しましょう。
加盟金やロイヤリティなど料金が明瞭な本部を選ぶ
料金体系が明瞭であることは非常に重要です。
加盟金やロイヤリティなどの費用が明確に提示されていると、事前に必要な資金を正確に把握できます。
また、経営する上でどれくらいの利益がでるのかを知っておかないといけません。そのため、本部から収支シミュレーションを行ってもらいましょう。
サポート体制が充実している本部を選ぶ
良いフランチャイズ本部は、加盟店をサポートする体制が整っているものです。
教育プログラムやマーケティング、トラブルへの迅速な対応など、サポートが充実している本部は、経営者が困難な状況にも柔軟かつ的確に対応できるようにしてくれます。
また、開業当初にどのように経営を進めていけばいいかわからない方のために、ノウハウも提供してくれます。特に初めて経営する方は、どのようなサポートがあるかを確認しておきましょう。
的確に提案してくれる本部を選ぶ
個別の加盟店の事情やニーズを理解し、的確なアドバイスや提案をしてくれる本部を選ぶことも重要です。
店を開業するにあたり、出店地域の環境や人口、ターゲット層を調査する必要があります。
それらを行い、過去の実績や具体的根拠を交え、加盟店がしっかり収益を出せる提案をしてくれる本部を選びましょう。
まとめ
本記事では、コインランドリーフランチャイズについて詳しく解説しました。
コインランドリーフランチャイズの特徴は、無人経営で人件費を削減でき、フランチャイズ加盟金やロイヤリティが比較的安いことです。
フランチャイズ本部を選ぶ時は、サポートがしっかりしているか、実績、価格、加盟店を考えてくれているかを見極めましょう。
コインランドリーの経営で失敗しないためのコツ
・収益を期待できる場所に開業する
・運営コストを甘く見積もらない
・リピートしてもらえるように満足度の高い店舗にする
コインランドリーのフランチャイズ本部の選び方
・実績が豊富な本部を選ぶ
・加盟金やロイヤリティなど料金が明瞭な本部を選ぶ
・サポート体制が充実している本部を選ぶ
・的確に提案してくれる本部を選ぶ
詳細は本文で解説しているので、コインランドリーフランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。