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フランチャイズ

フランチャイズカラオケ店の開業・経営に必要な資金・失敗しないコツを解説

フランチャイズカラオケ店の開業・経営に必要な資金・失敗しないコツを解説

カラオケは幅広い方に愛される娯楽であり、最近では1人カラオケも主流になりつつあります。そんなカラオケをこれから開業しても将来性があるのか、必要な資金はどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。

この記事では、フランチャイズのカラオケ店の開業資金、失敗しないためのコツについて解説します。

この記事の目次

カラオケ店の将来性がある理由

需要

現在、カラオケ店は多く存在しています。そんなカラオケ店が人気の理由を以下で解説していきます。

需要が常にあり流行り廃りがない

カラオケの魅力は、時代や世代を超えて愛される点にあります。音楽は文化的な基盤を持ち、人々の感情や思い出に深く根ざしています。

そして、昔懐かしい曲や最新のヒット曲など、様々な年代の楽曲がカラオケ店で歌えることで、定期的なユーザーを確保できるのです。

老若男女どの世代にも愛される

カラオケは老若男女、誰もが楽しめる娯楽です。若者だけでなく、昼間の時間帯はシニア層の利用客も多いです。

さらに、家族連れや職場の同僚との交流の場としても利用されています。そのため、カラオケ店は様々な世代の顧客を引きつけることができ、安定した需要を確保しています。

安くで遊べてリピート率が高い

カラオケ店は比較的安価で、気軽に楽しむことができる場所です。

お財布に優しい価格設定や飲食メニューの提供によって、顧客はリラックスした雰囲気の中で楽しい時間を過ごすことができます。

さらに、一度楽しんだ顧客はその魅力に引き込まれ、リピートする傾向が高いです。これにより、カラオケ店は安定した収益を確保し、将来性のあるビジネスとして成り立っています。

カラオケ店をフランチャイズで開業するメリット

カラオケ店を開業する際、フランチャイズを利用することには多くのメリットがあります。ここでは、カラオケ店をフランチャイズで開業する際のメリットについて詳しく説明します。

開業費用を抑えることができる

カラオケ店をフランチャイズで開業する主なメリットの一つは、開業費用を抑えることができる点です。

カラオケ店を開業するとなると多くの機材や部屋を確保することになり、通常高額な初期費用が必要です。

しかし、フランチャイズで開業すると、本部を通して機材を安く仕入れることができ、店舗関連費用も安くなる場合があります。

場合によっては居ぬき物件を再利用できる場合もあるので、コストを抑えることができます。

ブランド力で集客しやすい

フランチャイズは、よく知られたブランド名を利用することができるため、集客が容易になります。

カラオケ店のフランチャイズは、そのブランド力を活かして、顧客にアピールすることができます。

顧客は既にそのブランドに慣れ親しんでいるため、新規店舗でも安心して利用することができるのです。これにより、集客率が高まり、売上が安定する傾向があります。

本部からサポートやノウハウ提供がある

フランチャイズ契約に基づいて、本部からは様々な形でのサポートやノウハウ提供をしてもらえます。

これには、業務の運営や経営戦略、人材育成などがあります。

特に未経験者にとっては、本部からのサポートやアドバイスが大変役立つでしょう。これにより、失敗リスクを軽減し、成功への道筋をつけることができます。

カラオケ店をフランチャイズで開業するデメリット

フランチャイズを利用してカラオケ店を開業することには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、カラオケ店をフランチャイズで開業する際のデメリットについて探ってみましょう。

中途解約すると違約金がかかる

フランチャイズ契約は一般的に長期間にわたるものであり、途中解約する場合には違約金が発生することがあります。

本部との相性が合わない場合や経済的な問題が発生した場合に、簡単に契約を解除することができません。

そのため、契約前に収益性や本部との相性をしっかり確認して契約することが重要です。

ロイヤリティの支払いで収益が減る

多くのフランチャイズ契約では、毎月本部にロイヤリティを支払うことが定められています。

つまり、売上高から一定の収益が引かれてしまうので、収益が減ってしまうのです。

特に、競争が激しい地域や売上が安定しない時期には、ロイヤリティの支払いが収益を圧迫することがあります。

競合店が多く常にリサーチが必要

カラオケ店は競争が激しい業界の一つです。特に都市部では、多くの競合店が存在し、顧客の取り合いが激しくなります。

そのため、フランチャイズ加盟店は常に競合店の動向をリサーチし、自店舗のサービスなどの改善が必要です。

これには時間と労力がかかるため、経営者の負担が増大する可能性があります。

フランチャイズカラオケ店は儲かる?平均年収は?

収入

フランチャイズのカラオケ店の年収はブランド力や立地にも大きく影響されます。

有名な店舗だと勝手に集客ができますが、繁華街になると店舗数も増えて、簡単に稼ぐことはできません。

そこで、ここではカラオケ店を経営した際の年収をシミュレーションしていきます。

フランチャイズのカラオケ店を開業した時の収入です。

項目 金額
毎月の売上 400万円
毎月の支出(人件費、賃料、著作料、仕入れ費、消耗品費、ロイヤリティなど) 340万円
毎月の利益 60万円

都市部になるにつれて賃料や人件費も上がることを想定しておきましょう。

また、カラオケ店は繁忙期と閑散期があり、売上比率も異なります。例えば、夏休みなどの長期休暇や年末年始などは売上が伸びやすくなります。

一方、閑散期は売上が減る傾向にあるので、時間に余裕のあるシニア層を取り込むような施策が必要になるでしょう。

フランチャイズカラオケ店の開業に必要な資金

フランチャイズのカラオケ店を開業するためには、開業資金と運営資金が必要です。ここでは、それぞれの資金についてみていきます。

フランチャイズのカラオケ店の開業資金

開業資金はフランチャイズ加盟金や規模・立地などによって異なりますが、数百~数千万円規模となっています。

以下では、例としてカラオケ店の開業資金でかかる項目や金額を説明していきます。

項目 金額
加盟金 0~100万円
保証金 0~100万円
店舗関連費 300~4,000万円
研修費 30~200万円

加盟金はブランドや商標権利用、サポート提供に対して支払う初期費用です。本部によって金額が異なり、支払うと返金されないので注意しましょう。

加盟金が安いところは他の費用が高い場合があり、逆に加盟金が高くても保証金や研修費が含まれている場合もあるので、総合的判断が必要です。

保証金も初期費用の1つで、毎月支払うロイヤリティが支払えなかった時のための費用です。そのため、契約解除時に返ってきます。

研修費は開業前に行う研修にかかる費用です。30万円~の本部が多く、営業に必要な一連の流れを教えてくれます。

店舗関連費は、物件取得費や内装工事費などです。都市部に近いほど料金は高くなりやすいです。

逆に、地方での開業や居ぬき物件を利用することで費用を抑えることができます。

フランチャイズのカラオケ店の運営資金

運営資金もロイヤリティや規模・立地などによって異なりますが、数百万円規模となっています。

以下では、例として売上が200万円のカラオケ店の運営資金でかかる項目や金額を説明していきます。

項目 金額
人件費 50万円
賃料 20~30万円
著作権料 30~80万円
消耗品費・雑費 20万円
ロイヤリティ費(ルーム数20) 12万円

人件費の売上からの割合を見ると、25%ほどです。人件費は運営費の中でも大きな比率となっています。繁忙期と閑散期でシフトを上手く設定して、コストをなるべく削減できるようにしましょう。

賃料の売上からの割合を見ると、10%前後です。立地や規模によっても異なります。

著作権料は、曲の作詞者や作曲者、音楽出版社へ支払う費用です。部屋が大きいほど費用が高くなり、部屋ごとに請求されます。

消耗品費・雑費の売上からの割合を見ると、10%ほどです。仕入れ費は本部によって変わりますが、個人で開業するよりも仕入れ費は安くなることが多いです。

ロイヤリティ費は、ルーム数×数千円と設定しているところが多く見受けられます。

カラオケ店の開業に必要な資格や許可

資格

カラオケ店を開業するためには、様々な資格や許可を得る必要があります。以下でそれらの用語の解説をします。

著作物利用許諾手続き

カラオケを営業する上で著作権の許可を申請することは必須条件です。

一般的には、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)に申請を行うことで手続きができます。申請タイミングは、機材の購入やリースを行うタイミングです。

飲食店営業許可

飲食店を営業するためには、飲食店営業許可を保健所に申請する必要があります。

申請の前に食品衛生責任者を取得しておかないといけませんので、早めに準備しておきましょう。

申請後、間取りや立ち入り検査等での審査が通れば、無事許可証が交付されます。

食料品衛生責任者

飲食店に1人以上は在籍していないといけない国家資格です。オーナーが自分で取得するか、従業員に取ってもらうか、資格保有者を雇うことが必要です。

各都道府県で行われている講習を受講終了して、保健所に申請することで資格を取得できます。

栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を保有している方は、保健所に申請するだけで大丈夫です。

深夜酒類提供飲食営業開始届出書

深夜酒類提供飲食営業開始届出書は、立ち飲み屋のような深夜0時以降に酒類を提供する店を始める際に提出する申告書です。

これにより、深夜の酒類提供が法的に承認され、時間外に営業する許可を得ることができます。

警視庁のサイトから所定のフォーマットをダウンロードして、提出しましょう。

フランチャイズカラオケ店を開業する準備

フランチャイズを利用してカラオケ店を開業する準備は、慎重に行う必要があります。ここでは、フランチャイズカラオケ店を開業するための準備手順について詳しく説明します。

資料請求や説明会への参加

フランチャイズを開業するためには、各フランチャイズ企業から資料請求を行い、説明会に参加することです。

資料を入手し、事業内容や加盟条件、費用などを熟読することで、自分に適したフランチャイズ企業を見極めることができます。

また、説明会ではより詳しい情報を得ることができるため、積極的に参加することが重要です。

フランチャイズ担当者との面談

資料請求や説明会を通じて興味を持ったフランチャイズ企業があれば、その企業の担当者と面談を行います。

この面談では、詳細な契約内容や加盟条件、サポート内容などについて話し合います。

また、自身のビジネスプランや資金計画なども相談し、自分の理想に合っているかを確認します。

契約審査申し込み

フランチャイズ企業との面談が成功したら、契約審査申し込みを行います。

これには、個人情報や財務状況の情報などを提出することが必要です。フランチャイズ企業はこれらの情報を元に、加盟候補者の適格性を審査します。

加盟金の支払い

契約審査が通過したら、加盟金の支払い手続きを行います。加盟金はサポートやブランド使用権の代わりに支払う初期費用です。

支払い完了後、正式にフランチャイズ加盟者として承認されます。

店舗選び

次に、店舗の選定を行います。適切な立地条件や周辺環境、賃料などを考慮し、開業に適した場所を選びます。

また、フランチャイズ本部が定める条件に従って進めましょう。

内装工事や設備・備品の導入

店舗が決定したら、内装工事や設備・備品の導入作業を開始します。

導入する機器はフランチャイズ本部が指定することが多いので、それに従って行います。

採用や研修

最後に、従業員の採用や研修を行います。採用や研修は本部側がサポートしてくれるので、安心して行えます。

従業員がいないと営業できないので、早めに採用をしておきましょう。

フランチャイズカラオケ店の開業で失敗しないためのコツ

成功の秘訣

フランチャイズカラオケ店の開業は、成功すれば大きな利益をもたらす可能性がありますが、失敗するリスクもあります。

ここでは、フランチャイズカラオケ店の開業で失敗しないためのコツについて解説します。

大手競合の少ない立地に出店する

フランチャイズカラオケ店を開業する際には、大手競合の少ない立地を選ぶことが重要です。

大手競合が多い場所では、競合と顧客が分散してしまい、利益を最大化することが難しいです。

そのため、周辺の競合店の分布をリサーチし、できるだけ競合の少ない場所を選定することが成功の鍵となります。

キャンペーンを適宜行い集客効果を高める

カラオケ店を開業する際には、キャンペーンを積極的に行うことで集客効果を高めることが重要です。

例えば、新規オープン時や特定のイベントに合わせて割引キャンペーンやプレゼントキャンペーンを実施することで、多くの人々の注目を集めることができます。

また、SNSやWEB広告などを活用してキャンペーンの情報を広く発信することも効果的です。

他社の動向を探り差別化を図る

カラオケ業界は競争が激しいため、他社の動向を常に把握し、差別化を図ることが重要です。

競合店のメニューやサービス、価格設定などを調査し、自店舗の特長を見出します。

例えば、他店が提供していないユニークなイベントや特別なサービスを提供することで、顧客の注目を集めることができます。

失敗しないフランチャイズ本部の選び方

フランチャイズビジネスを成功させるためには、適切なフランチャイズ本部を選ぶことが不可欠です。

ここでは、失敗しないフランチャイズ本部の選び方について解説します。

知名度やブランド力のある本部を選ぶ

フランチャイズ本部を選ぶ際には、その知名度やブランド力が重要です。

知名度の高い本部であれば、既に多くの顧客がそのブランドを信頼しており、新規店舗もそれに便乗することができます。

また、ブランド力のある本部は、マーケティングや広告などの支援も充実しており、集客力を高めることが期待できます。

契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ

フランチャイズ契約内容やサポート制度も重要な要素です。契約内容は慎重に確認し、納得のいく条件であるかを確認しましょう。

また、本部が提供するサポート制度が充実しているかどうかも重要です。

適切なトレーニングやマーケティング支援、経営相談などができる本部を選ぶことで、開業後の成功につながります。

初期費用や運営費用を抑えることができる本部を選ぶ

フランチャイズ本部を選ぶ際には、初期費用や運営費用を抑えることができるかどうかも考慮すべき点です。

過度な初期費用や高額なロイヤリティなどが、開業後の収益に悪影響を与える可能性があります。

リーズナブルかつサポートが充実している本部を選ぶことで、経営の安定性を高めることができます。

他社と差別化できており収益化が見込める本部を選ぶ

競合他社との差別化ができるかどうかも重要な要素です。他社と比較して、本部の独自性や強みがあり、顧客にアピールできる点があるかを検討しましょう。

また、収益化が見込めるビジネスモデルを持つ本部を選ぶことも重要です。将来的な収益性を見据えた選択が、成功への道を開くでしょう。

自分の価値観や理念と合った本部を選ぶ

最後に、自分の価値観や理念と合致する本部を選ぶことも大切です。

ビジネスを展開する際には、本部との信頼関係や共通の目標が重要となります。自分が納得し、共感できる本部を選ぶことで、長期的なパートナーシップを築くことができます。

まとめ

本記事では、カラオケのフランチャイズについて詳しく解説しました。

カラオケは老若男女問わず利用し、常に一定の需要があり、安く楽しめることができるので開業におすすめの業種であります。

ただし、初期費用が高めではあるので、自分の予算に見合った店舗の開業を行いましょう。

フランチャイズカラオケ店の開業で失敗しないためのコツ
・大手競合の少ない立地に出店する
・キャンペーンを適宜行い集客効果を高める
・他社の動向を探り差別化を図る

失敗しないフランチャイズ本部の選び方
・知名度やブランド力のある本部を選ぶ
・契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ
・初期費用や運営費用を抑えることができる本部を選ぶ
・他社と差別化できており収益化が見込める本部を選ぶ
・自分の価値観や理念と合った本部を選ぶ

詳細は本文で解説しているので、カラオケのフランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。

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この記事の執筆者

フランチャイズ支援歴10年

松田 和也

大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。

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