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フランチャイズ
買取フランチャイズの仕組みは?おすすめの理由や失敗しないコツ
買取ビジネスは、どんな状況であっても一定の需要があるので、おすすめの事業の1つです。そのため、買取事業で独立を考えている人も多く、フランチャイズ加盟店も増えています。
この記事では、買取フランチャイズの仕組みやフランチャイズでの開業がおすすめの理由、失敗しないコツについて解説します。
この記事の目次
買取ビジネスとは?
買取ビジネスは、顧客から商品や資産を買い取り、再販するビジネス形態です。
ここでは、買取ビジネスの特徴や仕組み、フランチャイズで開業すべき理由についてお話しします。
買取ビジネスの特徴
買取ビジネスは、主に個人の顧客から商品を買い取り、買取価格よりも高値で販売して利益を得ることです。
買取ビジネスで買い取る商品の多くは中古品なので、毎月一定量が買取できるわけではありません。そのため、集客力が成功のカギです。
また、トレンドは常に移り変わるので、そのトレンドを読み取る力も重要です。
買取ビジネスの収益化の仕組み
買取ビジネスの収益化の仕組みは、買い取った金額と売った金額の差額が利益となります。
買い取った商品を販売するルートは、主に3つです。
一番イメージがつくルートは、店頭での販売です。買取店で買い取った商品をそのまま店頭に陳列します。
2つ目の方法は、オークションへの出品やアプリでの販売です。定期的に行われるオークションへの出品権があれば、オークションに参加できます。
3つ目は、買い取ってくれる業者に買い取ってもらう方法です。この方法は、在庫リスクが少ないことが特徴です。
フランチャイズであれば、この販売ルートまで準備してくれる業者がほとんどでしょう。
買取店はフランチャイズがおすすめの理由
買取店の独立にフランチャイズ展開がおすすめの理由は、いくつかあります。
1つ目は、すでに成功しているブランドの看板で開業できることです。ブランド力があれば、顧客は店に信頼感を抱き、集客がしやすいです。
広告宣伝も直接店舗側で行わなくてもいいので、業務負担が減ります。
2つ目は、開業ノウハウやサポートを提供してもらえることです。
初めての開業では、準備や経営方法がわからない方も多いですが、ノウハウ提供やサポートがあることで、順調に営業を継続できるでしょう。
3つ目は、買い取った商品の販売ルートが準備されることです。先ほど説明した販売ルートを確保してもらえることで、在庫リスクが減り赤字になりにくくなります。
買取ビジネスの市場動向と需要
買取ビジネスに参入する前には、この業界がどのような市場なのかを知っておくことが重要です。ここでは、買取業界の市場や需要について説明します。
フリマアプリの影響で市場は拡大している
買取ビジネスの市場動向と需要を理解するためには、現代のテクノロジーがもたらす変化を見逃すことはできません。フリマアプリの普及が、買取市場に大きな影響を与えています。
フリマアプリは専門家ではない一般人でも簡単に利用ができるので、個人間での中古品取引が一般的になり、買取市場も大きく拡大しているのです。
フリマアプリなどの個人間取引の市場規模は2兆を超えているとも言われており、コロナ渦以降から規模が拡大しています。
買取店の需要は減少しない?
フリマアプリの拡大が進む中でも、買取店の需要が減少するのではないかと懸念する人もいるのではないでしょうか。
しかし、中古買取市場の規模も拡大しているので、需要が減ることはないと言えます。
むしろ、買取店はフリマアプリとは異なる価値提供をしているため、個人間取引と同じように需要が増えるでしょう。
フリマアプリは個人間の取引が主体であり、価格交渉や商品の品質に関する心配がついてまわります。
それに対して、買取店はプロの査定士がしっかりと査定し、安心して商品を売買できる環境なので、安心して取引が可能です。
特に高価な商品やブランド品の場合、買取店のほうがよく利用されます。
コロナ渦で市場や需要はどう変化した?
コロナ渦の影響は、買取ビジネスにも大きな変化をもたらしました。
コロナ渦により在宅勤務が増え、家庭内での過ごし方が重要となり、家電製品や家具、趣味に関するアイテムの需要が増加しました。
そして、外出自粛によりオンラインショッピングが増えたことで、フリマアプリを利用して購入する人も増えたでしょう。
また、家の整理を行い、不用品を買取店に買い取ってもらう人やフリマアプリで出品する人も増えました。
買取フランチャイズは儲かる?平均年収は?
買取フランチャイズオーナーの平均年収は、700~1,000万円ほどと言われています。
小売業の平均年収が比較的安い傾向にあるので、買取オーナーは稼ぎやすいと言えます。
平均年収が高い理由の1つが、取引額が高額なためです。買取店の利益は、買い取った金額と売却した金額の差額なので、金額が大きい物を多く取り扱うほど収入が増えます。
買取フランチャイズの開業・運営費用
買取店の経営を始めるとなると資金がどれくらい必要か気になるでしょう。ここでは、開業資金や運営資金がどれほど必要なのかを解説していきます。
開業資金
開業資金は規模や立地によっても異なりますが、500~2,000万円ほどが目安です。様々なフランチャイズ本部を比較して、自分に合った本部を選びましょう。
主な内訳は、以下の通りです。
項目 | 金額 |
加盟金 | 100~300万円が多い |
研修費 | 30~100万円程度 |
物件取得費や内外装費 | 100~1,000万円 |
設備・備品費 | ~50万円 |
研修費は、買取時の査定スキルや知識を身につけるための費用です。これは、スタッフの人数によるので、1人で開業する場合は費用を抑えやすくなります。
物件取得費や内外装費は、店舗の規模や立地によって異なります。2~3坪のスペースでも開業可能です。
運営資金
買取フランチャイズの運営資金は、1か月で300万円ほどが目安です。
主な内訳は以下の通りです。
項目 | 金額 |
人件費 | 20~30万円 |
家賃・光熱費 | 10~30万円 |
買取費用 | 200~600万円 |
ロイヤリティ | 5~10%程度 |
人件費は1人雇うとなると20~30万円程度でしょう。小規模で始める場合、人件費を削減できます。
買取費用は、買取商品の種類や量によって変わります。初期のころは、大金を準備するのは難しいですが、軌道に乗ってくると数千万円準備するオーナーもいます。
買取フランチャイズのメリット
買取フランチャイズの経営にはメリットが多いです。そのメリットを3つに分けて説明していきます。
1人で開業できる
買取フランチャイズは、一人で開業するのに最適なビジネスモデルです。
最初からスタッフを採用すると人件費が発生して、リスクが上がります。そのため、事業が軌道に乗ってからスタッフを増員する方法がいいでしょう。
運営コストを抑えることができる
買取フランチャイズのもう一つの魅力は、運営コストを抑えることができる点です。
2~3坪でも開業できます。ただ、店頭販売を行う場合は、もう少し広さが必要です。また、販売ルートが確保されている場合、在庫リスクもないので安心して経営ができます。
景気に左右されない
買取フランチャイズのもうひとつの利点は、景気に左右されないビジネスモデルということです。
景気が悪いと手元の不用品を現金化したい方が多く、買取店に査定依頼が増えます。そのため、景気が悪いほうが事業が良くなっていくとも言われます。
買取フランチャイズのデメリット
買取フランチャイズには様々なメリットがありますが、一方でデメリットもあります。そのデメリットを3つに分けて説明します。
競合との価格競争が起きる
デメリットの1つ目は、競合との価格競争です。
買取店は競合店が多く、顧客は様々な店舗を比較して買取金額が高い店舗で買取をします。
そのため、店舗側は少しでも買取金額を高くしようとするでしょう。
また、買取店は競合との差別化をしにくい業種でもあるので、どうしても価格競争になってしまいます。
在庫リスクがある
もう一つのデメリットは、在庫リスクが伴うことです。
買取フランチャイズは商品を買い取り、それを再販売するビジネスモデルを持っていますが、在庫が思ったよりも早く動かない場合、その在庫が負担になることがあります。
買取するためにも費用が必要なので、在庫がたまっていくにつれて経営状況は悪化していきます。
そのため、販売ルートを確保しておくことや再販できる商品を買取することが必要です。
商品知識や鑑定スキルが必要
買取フランチャイズを運営するには商品知識や鑑定スキルが必要です。
しっかりと鑑定してくれる業者でないと顧客から信用を得ることができないからです。
また、競合が多いので、知識やスキルがないと買取機会が減ってしまいます。
買取フランチャイズで失敗しないためのコツ
買取フランチャイズで独立した全員が上手くいくとは限りません。そのため、上手くいくために行うべきコツを説明していきます。
商品知識や鑑定スキルを身につける
買取フランチャイズで成功するためには、商品知識や鑑定スキルを向上することが必要です。
商品知識があれば、市場価値や需要のトレンドを把握し、お客様に価値ある提案ができるようになります。
商品知識を向上させるためには、商品に関する情報を積極的に収集することが大切です。
フランチャイズで開業すれば、本部から提供されるマニュアルやトレーニングを利用することで、効果的に知識やスキルを蓄積することができます。
リスクを抑えるため小さく始める
買取フランチャイズで失敗しないためには、リスクを抑えることが大切です。
小さく始めるためには、出張買取にして店舗賃料や物件取得費などを削減する方法があります。
また、スタッフを抱えずに1人で開業することで、人件費の支払いへのプレッシャーもなくなります。
移り変わるトレンドを押さえておく
買取フランチャイズで成功するためには、市場の移り変わるトレンドを押さえておくことが大切です。
市場のトレンドを理解してないと、需要のある商品を買取できません。
需要のない商品を買い取ってしまうと、再販や業者に買い取ってもらえない可能性があるので、注意が必要です。
店舗独自でキャンペーンを行い集客する
買取フランチャイズで集客に成功するためには、店舗独自のキャンペーンを展開することが有効です。
フランチャイズで開業すると、広告宣伝は基本的に本部が行ってくれますが、競合が多いエリアでは、店舗独自のキャンペーン等も行わないと集客が難しいです。
例えば、「初回買取の割引」や「2つ以上の買取で〇〇%引き」などがあります。しかし、フランチャイズ本部の契約条件範囲内で行いましょう。
買取フランチャイズで本部の選び方
買取のフランチャイズを始める際、本部選びは成功に向けての大きな鍵となります。
ここでは、買取のフランチャイズ本部を選ぶ際の3つのポイントに焦点を当て、初心者でも理解しやすいように解説していきます。
販売経路が確保されている買取店を選ぶ
フランチャイズ本部を選ぶ際に重要なことの1つ目は、販売経路が確保された本部を選ぶことです。
販売経路が確保されていると、在庫リスクがなくなります。
また、販売経路も1つだけでなく様々な経路があることで、一番高くで売れるところで売ることができ、価格交渉もしやすくなります。
収益がしっかり出る買取店を選ぶ
次に考慮すべきポイントは、収益性の高い買取店を選ぶことです。
買取事業を始める時には、少なくとも数百万円の資金が必要です。その資金を早く回収できるかどうかも本部を決める重要な要素となります。
そして、買取金額が高いものほど利益が出やすいです。そのため、本部がどのようなものを主に買取しているかをチェックしておきましょう。
サポートが充実してブランド力のある買取店を選ぶ
最後に、サポートが充実しているかどうかと、本部のブランド力が重要です。
例えば、充実したサポートとは、研修やマーケティング支援、適切な業務システムの提供などです。
初心者の方でも始めることができますが、本部からのサポートが少ないと自己学習メインで間違った知識が養われるかもしれません。
そして、経営で困ったことがあった場合に、本部からの迅速なサポートがあると安心して営業ができます。
また、本部のブランド力が高い場合、顧客からの信頼が既にある状態で営業ができるので、集客がしやすいです。
収益を上げるために集客が一番大事と言ってもいいほど集客が大事なので、ブランド力や実績を確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、買取フランチャイズについて詳しく解説しました。
買取ビジネスは、主に個人の顧客から商品を買い取り、買取価格よりも高値で販売して利益を得ることです。
買取事業をフランチャイズで行うのがおすすめの理由は、成功しているブランドで開業できること、サポートやノウハウが充実していること、再販ルートが確保されていることの3つです。
買取フランチャイズで失敗しないためのコツ
・商品知識や鑑定スキルを身につける
・リスクを抑えるため小さく始める
・移り変わるトレンドを押さえておく
・店舗独自でキャンペーンを行い集客する
買取フランチャイズで本部の選び方
・販売経路が確保されている買取店を選ぶ
・収益がしっかり出る買取店を選ぶ
・サポートが充実してブランド力のある買取店を選ぶ
詳細は本文で解説しているので、買取フランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。