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フランチャイズ
フランチャイズの「ロイヤリティ」相場や「ロイヤルティ」との違いを解説
フランチャイズの「ロイヤリティ」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実はこの「ロイヤリティ」には「ロイヤルティ」という似た言葉も存在します。そして、その相場を知らない方も多いでしょう。
この記事では、ロイヤリティの相場やロイヤルティとの違いについて解説します。
この記事の目次
ロイヤリティとは?
ロイヤリティとは、主にフランチャイズと関連して使用されることが多い用語です。ただ、ロイヤリティについて、しっかり理解している人ばかりではありません。
ここでは、ロイヤリティの意味やロイヤリティが適切な金額七日の判断方法をお伝えします。
ロイヤリティの意味
ビジネスの世界において、「ロイヤリティ」という言葉はしばしば耳にしますが、具体的には何を指しているのでしょうか?
日本のビジネスシーンでよく使われるロイヤリティとは、特定の権利やブランド、技術などを使用する際の使用料のことです。
これは、例えば特許や商標、著作権などの権利を他者に貸与する場合や、フランチャイズビジネスにおいて親会社が提供するサポートやブランドの使用に対する報酬などが該当します。
一方、ロイヤリティは英語で「Royalty」と表記され、王族や王位、王権、(君主のような)気品、気高さという意味でも用いられます。
ロイヤリティの適切な支払い額
ロイヤリティの支払い額は、ビジネス契約の中で重要な要素の一つです。
この金額は、使用される権利や提供されるサービスの価値に基づいて決定されます。
例えば、コンビニのロイヤリティは他の業界よりも高い傾向にありますが、売上が高くサポートも充実しているので適切と言えるでしょう。
一方、ロイヤリティが低く設定されていても、実績が乏しく売上が低ければ、経営を継続していけません。そのため、ロイヤリティが低ければいいということにはなりません。
つまり、想定売上やサポート力などを考慮して、総合的に判断することが必要です。
ロイヤリティが0円フランチャイズもある
一部のフランチャイズビジネスでは、ロイヤリティが0円とされているケースも存在します。
ただし、ロイヤリティが0円だとしても他の項目で負担が増えることがあります。例えば、商品の仕入れ額が少し高い、会員費用がかかる、などです。
そのため、契約条件はしっかり確認しておく必要があります。
ロイヤリティとロイヤルティの違い
ロイヤリティと似た言葉で「ロイヤルティ」があります。
英語だと、「ロイヤルティ」はLoyaltyと表記され、ロイヤリティ(Royalty)とは、「L」か「R」かの違いになります。
それ以外にも意味や使われ方に違いがあるので、説明していきます。
ロイヤリティはフランチャイズで使用
ロイヤリティ(Royalty)は、フランチャイズ業界でよく使用される言葉です。
これは、先ほどもお伝えした通り、フランチャイズ契約において親会社に支払う料金や使用権の対価を指します。
ロイヤリティを支払う代わりに、フランチャイズ本部のブランド力や集客力が手に入るので、売上の向上が期待できます。
また、サポートやアドバイスももらえるので、事業初心者でも始めやすいです。
ロイヤルティはマーケティングで使用
一方で、「ロイヤルティ」(Loyalty)とは、主にマーケティングの分野で使用され、顧客との長期的な信頼関係や忠誠心を指します。
企業は製品やサービスの提供だけでなく、購買後のサポートやコミュニケーションを通じて、顧客に対して信頼感を構築し、リピーターを増やすことで事業の持続的な成功を目指します。
ロイヤルティが高い顧客は口コミ記入をしてくれたり、リピーターとなってくれる可能性が高いので、ロイヤルティの高い顧客を獲得することが重要です。
そんな、ロイヤルティの高い顧客をターゲットとしたマーケティング手法を「ロイヤルティマーケティング」と言います。
ロイヤリティの使用例
では、ロイヤリティ(Royalty)は、どのように使われるのでしょうか。実際の具体例と共に見ていきましょう。
ロイヤリティ収入
ロイヤリティ(Royalty)の具体的な一つの典型例が「ロイヤリティ収入」です。
これは、企業が提供する特許や商標、著作権などを他者に貸与し、その使用に対する報酬として得られる収入のことを指します。
つまり、フランチャイズ加盟店がフランチャイズ本部に支払うお金のことです。
ロイヤリティフリー
「ロイヤリティフリー」とは、著作物である楽曲や画像・動画データに対して一度ライセンス料を支払った後は、無料で何度でも利用ができるという意味です。
似たような言葉で「著作権フリー」という言葉があります。こちらは、ライセンス料の支払いをすることなく、無料でデータを使用できます。
「ロイヤリティフリー」は著作権フリーとは違って、著作権を放棄したわけはないので、注意が必要です。
ロイヤルティの使用例
では、ロイヤルティ(Loyalty)は、どのように使われるのでしょうか。実際の具体例と共に見ていきましょう。
ブランドロイヤルティ
「ブランドロイヤリティ」は、顧客が特定のブランドに対して感じる信頼や愛着、忠誠心のことを指します。
リピーターが多いブランドは、ブランドロイヤリティが高いということです。
ストアロイヤルティ
「ストアロイヤリティ」は、特定の小売店やオンラインショップに対する忠誠心や頻繁な利用習慣を指します。
これは、顧客が特定の店舗に対して好意的で、そこでの買い物を他の選択肢よりも選びがちになる現象です。
つまり、ストアロイヤリティが高いと、顧客が購入検討している際に選ばれやすくなり、売上向上に繋がります。
従業員ロイヤルティ
「従業員ロイヤリティ」は、企業内の社員がその企業に対して抱く忠誠心や愛着を指します。
従業員が企業に対して信頼と愛着があり、働く環境に満足している場合、従業員ロイヤリティが高いということです。
これは、企業全体のパフォーマンスや生産性に直結する重要な要素となっています。
顧客ロイヤルティ
「顧客ロイヤリティ」は、顧客の特定のブランドや企業、商品に信頼や親しみを感じることを指します。
一回きりの利用や購入ではなく、何度も利用してくれる場合は、顧客ロイヤリティが高いということです。
実際、他社製品のほうが品質が高い商品でも、同じブランドの商品を買う人も多いです。
フランチャイズで使う3種類の「ロイヤリティ」
ロイヤリティと言っても、金額の算出方法は様々です。ここでは、フランチャイズで使われる3つの主要なロイヤリティ方式について解説します。
売上歩合方式
「売上歩合方式」は、ロイヤリティの中で多く採用される方式です。
これは、フランチャイズ加盟店が売り上げの数%をフランチャイズ本部に支払う方法で、売上が上がるごとにロイヤリティも上がります。
例えば、ロイヤリティが10%でフランチャイズで飲食店を展開する店舗の売上が100万円の場合、支払うロイヤリティは10万円です。200万円だと20万円となります。
これは、売上が上がれば支払額が増えますが、逆に売上が低い場合は低い金額で済むのが特徴の1つです。
定額方式
「定額方式」は、フランチャイズ加盟店が毎月一定の金額を支払う方式です。
例えば、毎月のロイヤリティが10万円契約の場合、売上が100万円でも200万円でも支払額は10万円です。
この方式だと、毎月の金額が決まっているので、資金管理がしやすくなります。そして、売上が伸びれば伸びるほどお得になり、利益を伸ばしやすいのが特徴です。
一方、売上が低い月でも一定の金額を支払わないといけないデメリットもあります。
粗利分配方式
「粗利分配方式」は、コンビニで利用されている方式で、売上総利益に対してロイヤリティを支払う仕組みです。
売上総利益は売上から原価を引いた金額なので、割合が同じ場合は売上歩合方式よりもロイヤリティ支払い額が少なくなります。
ロイヤリティ率は30~70%の間で設定されることが多く、売上高によって変わることが多いです。
フランチャイズのロイヤリティを支払う理由やメリット
フランチャイズ本部にロイヤリティを支払うことはわかりました。
では、なぜフランチャイズ加盟店は何のためにロイヤリティを支払うのでしょうか?その理由やメリットを見ていきましょう。
商標やロゴ・名前の使用権をもらえる
フランチャイジーがロイヤリティを支払う主な理由の一つは、親会社が保有する商標やロゴ、名前を使用する権利を得るためです。
これにより、フランチャイズ加盟店は有名なブランドの名前を借りることができ、そのブランドの信頼性や知名度を利用して集客効果を得ることができます。
新しく店を開業した時は集客に苦しんだり、信頼性を獲得するまで時間がかかることが多いので、ロゴや名前を使用させてもらうことは大きな効果があります。
仕組みや経営ノウハウを教えてもらえる
ロイヤリティの支払いには、本部から仕組みや経営ノウハウを学ぶ機会も含まれています。
名前や仕組みを提供してもらうだけだと、お客様を集客できても上手く運営していけない可能性があります。
そのため、経営ノウハウや仕組みを教えてもらい、ビジネスの基礎や成功の秘訣を素早く習得することが重要です。
サポートや教育を受けれる
ロイヤリティを支払うことで、本部からサポートや教育をしてもらうこともできます。
これにより、経営していくときに生じる課題や問題があった場合も、安心して経営を続けることができます。
また、従業員を雇う際も研修プログラムを提供してくれ、従業員が安心して働くことが可能です。
独立支援制度を活用できる
フランチャイズの中には、本部が独立支援制度を提供していることがあります。これは、コンビニなどで行われていることが多いです。
例えば、フランチャイズ加盟店の社員やクルーが独立したいときに支援してくれます。
支援内容は様々ですが、加盟金免除や減額、分割支払い可能、転居費用割引などがあります。
営業や広告をしてくれる
ロイヤリティの支払いには、本部の営業や広告活動を行うための資金が含まれます。
広告や営業活動の一部を本部が担当することで、オーナーは自身の経営に専念できます。
フランチャイズのロイヤリティの相場
フランチャイズに支払うロイヤリティの相場は業界によって異なります。
例えば、売上歩合方式で支払う場合の相場は以下の通りです。
業界 | 割合 |
飲食店 | 3~10% |
学習塾 | 10~30% |
PC・IT塾 | 10~30% |
外国語教室 | 30~50% |
定額方式で支払う場合の相場は以下の通りです。
業界 | 割合 |
飲食店 | 3~8万円 |
リサイクルショップ | 10~20万円 |
PC・IT塾 | 3~10万円 |
ハウスクリーニング | 4~8万円 |
まとめ
本記事では、ロイヤリティについて詳しく解説しました。
「ロイヤリティ(Royalty)」と「ロイヤルティ(Loyalty)」では表記が異なり、意味も異なります。「ロイヤリティ(Royalty)」はフランチャイズで使用し、「ロイヤルティ(Loyalty)」はマーケティングで使用します。
フランチャイズで使う3種類の「ロイヤリティ」
・売上歩合方式
・定額方式
・粗利分配方式
フランチャイズのロイヤリティを支払う理由やメリット
・商標やロゴ・名前の使用権をもらえる
・仕組みや経営ノウハウを教えてもらえる
・サポートや教育を受けれる
・独立支援制度を活用できる
・営業や広告をしてくれる
詳細は本文で解説しているので、ロイヤリティについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。