副業で月100万稼ぐ方法とは?仕事やおすすめの副業~成功するためのコツ
独立・開業
早期退職して後悔する理由や後悔する人の特徴・後悔しないためのコツ
早期退職すると後悔してしまう人もいて、早期退職後には様々な現実が待ち構えています。
この記事では、早期退職して後悔する理由、後悔する人の特徴、後悔しないためのコツについて解説します。これから早期退職を考えている方は参考にしてください。
この記事の目次
早期退職の2つの制度
早期退職制度には2種類あります。早期退職制度と選択定年制度です。ここでは、この2種類について説明します。
早期退職制度
早期退職制度は、従業員が通常よりも早いタイミングで退職する際に提供される制度です。
期間や人員には限りがあり、勤続年数や年齢等の条件があります。早期退職制度の目的は業績悪化などで人員を整理することです。
早期退職制度で退職した場合、「特定受給資格者」になるので、長期間失業保険を受け取ることができます。また、通常よりも退職金が多くもらえたり、就職のサポートをしてくれる企業もあります。
選択定年制度
選択定年制度は、60~65歳の間で自分で定年を決めることができる制度です。
この制度の目的は、社内人員のバランスをとることです。年齢や勤続年数により、退職金が変動します。
しかし、早期退職制度とは違い「自己都合」退職になるので、失業保険を受け取る期間が短くなり、受け取るまでの待機期間も短くなります。
50代での早期退職について
早期退職制度を利用する年齢で最も多い年齢が、50代です。
理由としては、勤続年数や年齢での条件が決められていて、その条件に当てはまるのが50代が多いからです。
また、以下のようなことが、50代の人を早期退職させる後押しになっています。
- 周りに退職する人がちらほら出てくる
- 子供が独立する
- 親の面倒を見ないといけなくなる
- 定年後に職を探すより50代のほうが条件が良さそうと考える
50代は定年に近づき、定年後の第二の人生について考える人も多く、1つの区切りをつけてもいい年齢ともいえるでしょう。
50代での早期退職した人の未来
50代で早期退職した人には、様々な人生が待っています。ここでは、よくあるパターンを紹介していきます。
孤独感を感じやすくなる
早期退職後、仕事を失ったことで社会とのつながりが薄れ、孤独感を感じやすくなります。
これは、新しい学校に転校生として入学するときのように、新しい生活スタイルに変更するときに、起こりやすい心理的な影響です。
例えば、仕事仲間や上司との交流が急に途絶え、自分の存在価値を再確認するのが難しく感じることがあります。
この孤独感は新しいコミュニティを見つけることで和らげることができます。趣味や興味を共有するグループに参加するなど、新たな交流の場を見つけることが大切です。
再就職が難しくて苦しむ
50代での早期退職後、再就職が難しいと感じることがあります。
これは、若手と比較して新しいスキルや知識を身につけるのが難しくなることが1つの原因です。
また、企業は採用時に若さや将来性を重視する傾向があるため、年齢面での差別も影響します。
再就職の難しさに直面した場合、自己分析を行い、今までの経験やスキルを活かした就活が必要です。転職エージェントや求人情報を活用することで、適切な仕事を見つけやすくなります。
貯金と退職金を切り崩す生活をする
再就職が難しい場合、50代の早期退職者は貯金や退職金を切り崩して生活を維持する可能性があります。
しかし、これが継続的に続くとなると、将来的な資金不足のリスクが高まります。
生活費の見直しや新たな収入源の模索が必要です。投資や副業など、資産を有効活用する方法も検討することが重要です。
時間ができ健康に気を遣うようになる
仕事に追われていた日々から解放されると、時間に余裕ができ、健康に気を遣うようになります。
これはポジティブな側面で、新しく運動を始めて健康維持のためのアクティビティに積極的に取り組むことができます。
この期間を有効に使い、心身の健康を保つことが重要です。適度な運動を行い、リラックスすることでストレスの軽減にもつながります。
新たな目標や趣味に向き合う
早期退職者は、新たな目標や趣味に向き合うことで充実感を得ることができます。
そして、社会との繋がりを持っておくことで孤独感がなくなり、ポジティブに生きることができます。
早期退職して後悔する理由
早期退職には良いこともあれば、悪いこともあるので、後悔することもあります。ここでは、後悔してしまう理由についてお伝えします。
収入がなくなり将来が心配
早期退職を選択すると退職金は入るが、収入がなくなり、将来生計が心配されることがあります。
貯金を崩していくと、いつかなくなってしまうという感覚になり、生活の安定感が失われ、不安感にさいなまれます。
この収入の減少に対処するためには、予め資産を有効活用する計画をたてるか、新たな収入源を見つけることが必要です。
自分のライフプランを見直し、節約術や投資の知識を身につけることも大切です。
年金受給額が減る
会社に勤めていると厚生年金に加入しており、定年後に毎年受給できます。
しかし、早期退職で加入期間が減ることにより、年金受給額が減少します。そうなると、将来の老後生活に影響が出てくるでしょう。
年金減少に備えるためには、早期に積み立てを開始することが重要です。老後資金の積み立て方法や適切な保険について学び、老後の生活設計を見直しましょう。
何かに打ち込むことがなくなる
仕事がなくなると、何かに打ち込むことがなくなり、生活にモチベーションを見いだすのが難しくなります。
そのような場合、新たな趣味や挑戦できることを見つけ、自分にとって充実感のある生活を築くことが必要です。新しいことに挑戦することで、自分の可能性を広げ、やりがいを見つけることができます。
ここで重要なのが、退職後早い段階で趣味や挑戦することを決めることです。長期間何もしない時間が過ぎると、何かしたいと思ってもやる気が出ず、エネルギーもないからです。
早期退職して後悔する人の特徴
早期退職して後悔する理由についてお話ししましたが、後悔する人にはある特徴があります。ここでは、その特徴を3つに分けて紹介します。
専門的なスキル・経験がない人
専門的なスキルや経験がないまま早期退職すると、再就職が難しくなる可能性が高まります。
理由としては、スキルや経験が少なく、若い求職者と比べられた際に、将来性を比較されて、若い求職者が採用されてしまうからです。
そのため、総合職として長期間働いてきた方などは注意しましょう。早期退職する人は、事前に就活を始めておくと良いでしょう。
退職後のプランや目標がない人
退職後に何をするのか、どのような目標をもって生活するのかを明確にしていない人も後悔しやすくなります。
目標が不明確なまま時間が経つと、無為に過ごしてしまい、精神的な充実感が得られなくなります。
何をしたらいいのかわからない人は、とにかくいろんなことに挑戦したり、人に話を聞くことで新たにしたいことが見つかるでしょう。
貯金がない・経済的悩みがある人
十分な貯金がないまま早期退職すると、生計を立てることが難しくなります。
経済的な余裕がないため、本来楽しいはずの退職生活がストレスや不安につながるでしょう。貯金がない人は生活水準を落とすか、同じような収入源を確保する必要があります。
早期退職して後悔しない人の特徴
早期退職を成功させ、将来にわたる充実感を得るためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、早期退職しても後悔しない人の特徴を説明します。
専門的なスキル・経験がある人
専門的なスキルや経験を有している人は、早期退職しても再就職しやすく、後悔しにくいでしょう。
専門的なスキルや経験があることで、新しい職場で価値を提供し、自らの市場価値を高めることができます。
また、独立や起業などの手段をとることもできます。早期退職する年齢であれば、ある程度の人脈や業界の知識が豊富なので、自分で事業を起こすときに手伝ってくれる仲間も現れるでしょう。
退職後のプランや目標がある人
後悔しないためには、退職後のライフプランや具体的な目標を持つことが大切です。
これにより、時間の使い方や将来の方向性が明確になり、充実感を感じることができます。
退職後のプランの中には、
- 趣味や社会貢献活動
- 再就職
- 独立や起業
- 国内外への移住
などがあります。
これまで仕事が忙しく、できなかったことなどに挑戦することで、前向きに生きることができ、後悔はしにくいでしょう。
貯金がある・経済的悩みがない人
経済的な余裕があることで、その後の生活も安定したものになるでしょう。
十分な貯金があれば、新たな挑戦や趣味に時間を割り当てることができ、経済的なストレスが軽減されます。
また、貯金や経済的な心配がなくても、以下のようなことを行うことで、さらに余裕が生まれます。
- 固定費の削減
- 老後生活までのしっかりした資金計画
- 生活水準を落とす(苦しい生活をするわけではない)
- 資産形成のための投資
これらのうち、できることだけでも行うことで、将来の心配がさらになくなっていくでしょう。
早期退職者を募集する会社がヤバいと言われている理由
早期退職は40~50代だけでなく、入社したての若手の方にも当てはまります。
ここでは、早期退職者を募集する会社が存在する場合、その裏にはいくつかの深刻な事情が潜んでいる可能性がある、ということを解説していきます。
人件費を削らないといけないほど業績が落ちているから
人件費は企業にとって大きな経費の一環です。業績が低迷し、収益が減少してしまうと、企業はコスト削減を余儀なくされます。
その中で最も大きな部分を占めるのが人件費であり、早期退職者の募集は、コスト圧縮の手段として採用されることがあります。
そのため、仮に早期退職をせずに会社に残った場合でも、当面は給料が上がりずらい可能性が高いです。
長期的に事業が上向く見通しがないから
将来の見通しが悪く、事業環境がよくない場合、企業は将来的な経営の不安定さに対処するため、コストカットをしようとします。
このため、早期退職者の積極的な募集が行われることがあるのです。
事業の見通しを立てれない会社は、長期的な経営能力が乏しい可能性があります。そのような会社では、日々計画や方向性が変わることがあり、働く時のストレスも大きくなりやすいです。
ポストが埋まり若手が昇進できない会社だから
会社の中で上層部のポストが埋まり、若手社員が昇進の機会に乏しい場合、ベテラン社員や管理職のポジションを若手に譲るために、早期退職者の募集を増やすことがあります。
これは、若手のことも考えたいい会社でもありますが、その募集が少ない場合、ポストが埋まったままということです。
つまり、昇進するために頑張ったとしても、なかなか昇進できないケースもあるでしょう。
早期退職して後悔しないためのコツ
早期退職は新たな人生のスタートを意味しますが、計画的でないと後悔の原因となることもあります。ここでは、早期退職して後悔しないためのコツを紹介します。
早期退職後の人生設計をしておく
早期退職後の生活を充実させるためには、事前に人生設計を立てることが重要です。目標や夢を描き、それに向けてのプランを考えましょう。
例えば、
- 年金を受給するまでの生活
- 健康に生きている間の生活
- 病気などになった時の生活
など、今後起こりうる生活を想定しておくことで、慌てることなく生活ができます。
ここで重要なことは、資産状況はなるべくリアルな数字で計画しておくことが大切です。
早期退職後のリスクを考えておく
早期退職は新たな可能性を開く一方で、リスクも伴います。将来の不安を取り除くために、リスク管理をしっかりと行いましょう。
例えば、
- 収入源をどうするか決めておく
- クレジットカードやローンは組んでおく
- 将来の資産形成をしておく
- 再就職まで時間がかかると思っておく
- 自分の思い描く仕事ができないかもしれない
などを考えておくことが大事です。
今の資産や負債状況を確認しておく
退職後の生計を立てる上で、現在の資産や負債の状況を正確に把握することが必要です。これによって、具体的な生活費や資産の活用方法が見えてきます。
資産の中には、現金以外の車や家、株式、保険などがあり、同時にローンなどの負債も確認しておきましょう。
負債が大きい場合は、まだ早期退職するべきではないかもしれないですし、退職金で一括返済したほうがいいのかも考えることが必要です。
雇用保険制度や公的年金制度を理解しておく
退職後も社会保障制度を上手に活用することで、安心して新しい生活がしやすくなります。雇用保険や公的年金などの仕組みを理解しましょう。
会社員の場合、雇用保険に加入しているので、失業保険の受給が可能です。
この中でも「会社都合」「自己都合」退職の2つあり、「会社都合」退職の場合は保険の受給期間が長くなり、受給するまでの期間も短くなります。なので、自分はどちらに該当する中を会社に確認しましょう。
さらに、様々な分野の職業訓練を無料で受けることができ、就活に活かすことも可能です。
また、公的年金制度も理解しておくことで、いつ、どれくらい年金がもらえるのか把握できます。把握することで、これからの生活費の計画を立てやすくなります。
市場価値を理解しスキルや資格を取得する
自分の市場価値を理解して、自分のスキルや資格をアップデートすることで、再就職できる可能性が広がります。
最近では、市場価値を知るための就活アプリなどがあるので、転職エージェントなどと同時に活用してみましょう。
また、現在の労働市場を読み、今後伸びてきそうな業界で必要な資格やスキルを取得することが大切です。資格やスキルは持っていて損することはないので、しっかり準備しておきましょう。
退職後の収入源を作る
新しい生活での収入源も考えておきましょう。趣味や得意なことを生かして、副業やフリーランスなどの収入を確保することも1つの選択肢です。
例えば、50代で退職すると今後長期間働くよりは、老後生活に向かうようになります。
そのため、バンバン労働する働き方ではなく、自分が働かなくても収入が入る仕組みを作ることも大切です。
家族からの理解を得る
早期退職の決断は家族にも影響を与えます。影響を与える要素にはいくつかありますが、収入面や充実感、生活スタイルなどがあります。
理解を得るためには、コミュニケーションを大切にし、共に同じ方向をみることが大切です。
趣味や目標を見つけ社会との繋がりを持つ
新しい生活で充実感を得るためには、趣味や目標を見つけ、それを通じて社会との繋がりを築くことが大切です。
仕事を辞めてしまい、社会との繋がりがなくなることで、孤独感から塞ぎこんでしまうことがあります。
一度塞ぎこんでしまうと、なかなか新しいことに挑戦しにくくなるので、早めに行動するようにしましょう。
まとめ
本記事では、早期退職での後悔について詳しく解説しました。
早期退職には、定年よりも早いタイミングで退職する早期退職制度と60~65歳の中で定年を決める選択定年制度があります。
早期退職すると、孤独感が増え、経済的な不安も増えるので、退職後の収入源や社会との繋がりを確保しましょう。
早期退職して後悔する理由
・収入がなくなり将来が心配
・年金受給額が減る
・何かに打ち込むことがなくなる
早期退職して後悔しないためのコツ
・早期退職後の人生設計をしておく
・早期退職後のリスクを考えておく
・今の資産や負債状況を確認しておく
・雇用保険制度や公的年金制度を理解しておく
・市場価値を理解しスキルや資格を取得する
・退職後の収入源を作る
・家族からの理解を得る
・趣味や目標を見つけ社会との繋がりを持つ
詳細は本文で解説しているので、早期退職を考えている方は参考にしてください。
この記事に関連するキーワード
シェアする
https://ikuraya.jp/fc/column/independence/early-stage-retirement-regrets
URLをコピー
この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。