フランチャイズの「ロイヤリティ」相場や「ロイヤルティ」との違いを解説
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フランチャイズはやめたほうがいい?失敗例や失敗しないためのコツを解説
フランチャイズは既存の成功している事業モデルで開業できるので、成功しやすく初心者でも参入しやすいビジネスです。しかし、フランチャイズでも失敗することもあります。
この記事では、フランチャイズの失敗例や失敗しやすい人の特徴などについて解説します。
この記事の目次
フランチャイズはやめたほうがいい?廃業率が高い?
フランチャイズで開業することをおすすめしている人は多く、成功しやすい開業方法とも言われています。
一方で、フランチャイズに関して悲観的なイメージもあります。そこで、実際にフランチャイズで開業した人の廃業率がどれくらいなのかを見ていきます。
日本商業学会の研究によると、2001年度で開業2年後の廃業率はフランチャイズ非加盟店で7.8%、フランチャイズ加盟店で14.4%という結果です。
また、フランチャイズチェーン協会の調査によると、2018年のフランチャイズ店の数は263,490店、2022年の数は249,316店と5年で14174店舗も減少しています。
これらの結果を見ると、フランチャイズで成功することの難しさがわかるでしょう。
フランチャイズで失敗する原因10選
フランチャイズビジネスは、成功する一方で、失敗するケースも決して少なくありません。ここでは、フランチャイズでの失敗の原因となる10の要因を解説していきます。
資金が不足する
フランチャイズを運営する上で最も一般的な問題の一つが資金不足です。
これは「初期費用が足りない場合」と「運営資金の見積もりを間違った場合」の2パターンが多いです。
初めての経営で予測できない支出やトラブルに備え、充分な資金を用意することが重要です。
ギリギリで準備すると想定していた金額を集めることができない可能性があるので、余裕をもって準備しましょう。
競合店が近くにできる
失敗事例の1つに競合店が周囲に出店されることが挙げられます。周囲に競合店が増えることは、ビジネスにとって悪いことです。
しかし、これは避けられないリスクの一つでもあります。ここで重要なのは、他の店との差別化や強みを見出し、競争に勝つための工夫をすることです。
例えば、独自のサービスや特別なキャンペーンを展開することが考えられます。
ブームが終わる
特定の商品やサービスが一時的なブームに乗って成功しても、それが続くとは限りません。
ビジネスは常に変化しています。ブームが終わる前に、将来的な展望を見据え、事業の柔軟性を持たせることが必要です。
また、開業する前に継続性があるかどうかを調査しましょう。
契約内容を確認せずに契約する
契約書を熟読せずに署名することは致命的なミスになることがあります。
特に、競業避止義務については注意が必要です。競業避止義務とは、加盟者が本部と同じような種類の事業を行うことができないように定めることです。
これは、フランチャイズ本部から提供されるノウハウが他の場所で利用されるのを防ぐためにあります。
そして、契約中だけでなく契約が終わった後にも一定期間義務化されることが多いので、注意が必要です。
他にも、契約書に関しては、サポート内容や違約金など様々なことが記載されていたので、説明をしっかり聞いてトラブルにならないようにしましょう。
スキルや経験が不足している
ビジネスの運営には知識と経験があったほうが成功しやすい傾向にあります。
例えば、飲食店で開業する場合、飲食店で働く経験があるほうがイメージがつきやすく、ノウハウを身についているので、一から覚える必要がありません。
しかし、全くの初心者から始めると、どういうときにトラブルになりやすいか、大変な仕事や忙しい時間帯などもわからないでしょう。
もちろん初心者からフランチャイズで始める方も多いですが、初心者がフランチャイズを始める際には、事前に本部の研修やトレーニングを受けることになります。
そのため、初心者の場合はサポート内容に関しても調べておく必要があります。
加盟店選びを間違える
フランチャイズ成功の鍵となるのは、正しい加盟店を選ぶことです。
事前に十分なリサーチと情報収集を行い、信頼性や実績のあるフランチャイズを見極めましょう。
ホームページだけでなく、口コミや評判も確認することが大事です。
本部のサポート頼りになってしまう
本部のサポートは頼りになりますが、全てを任せっきりにするのは危険です。
自らも積極的に学び、経営力や問題解決力などを向上させることが成功の秘訣です。本部のサポートを受けながらも、自己独自の努力が欠かせません。
サポートはあくまで何かあった場合の補助だと認識して、自分で責任を持った行動をしましょう。
本部との相性が悪い
本部との相性が悪い場合、円滑なコミュニケーションが難しくなります。
本部との相性が悪くコミュニケーションが取れないと普段の経営にも支障が出ます。例えば、売上が上がらないことやトラブル時のサポートがもらえないなどです。
フランチャイズ契約は数年契約が多いので、途中で仲が悪くなると契約満了まで思うような結果が残せず、契約解除になってしまう可能性もあります。
そのため、契約前の本部の印象も本部を決める重要な要素です。
家族関係の悪化
フランチャイズ経営は家族全体の協力が必要です。仕事と家庭のバランスを保ち、家族のサポートを得ながら事業を展開することが大切です。
家族関係が悪化することで、経営に悪影響が及ぶこともあります。
また、仕事が忙しくなることや業績不振で関係が悪くなることもあるので、しっかりコミュニケーションをとって計画的に事業を行いましょう。
自己流で進めてしまう
自分のアイデアや経験だけに頼ることは危険です。フランチャイズは確立されたシステムに基づいて成功するものです。
自分の意見を尊重しつつも、本部側のガイドラインやノウハウを取り入れ、成功の確率を高めましょう。
フランチャイズで失敗する人の特徴3選
フランチャイズビジネスは成功する一方で、失敗するケースも多く存在します。その中でも、失敗する人々には共通する特徴が見受けられます。
ここでは、初心者でも理解しやすいように、フランチャイズでの失敗に繋がる3つの特徴を探ります。
責任感がない人
フランチャイズ経営では自分が事業の責任者なので、ビジネス全体に対する責任感が欠かせません。
しかし、失敗する人の中には、責任感を持たずに問題を放置する傾向があります。
例えば、売上の低下やスタッフのモチベーション低下といった問題が発生した場合、ただ見過ごすのではなく、主体的に解決策を模索することが必要です。
コミュニケーション能力がない人
フランチャイズ経営は単なる商品やサービス提供だけでなく、人との関係性も重要です。
失敗する人の中には、スタッフや顧客とのコミュニケーションが苦手なケースが見られます。
例えば、スタッフに注意ができなかったり、言葉足らずで誤った情報を伝えてしまうなどです。しかし、最低限のコミュニケーションを行えないと、良くないことは改善されません。
そのため、苦手であっても、仕事として行うべきことは行いましょう。
自信過剰な人
自信は成功への原動力となりますが、過剰な自信は逆に盲目的な判断を生むことがあります。
ビジネスは予測不可能なことも多く、柔軟な思考が求められるため、適切な自信のバランスが重要です。
自信を持つことは良いことですが、アドバイスもしっかり聞き入れましょう。
フランチャイズで失敗せずに成功するコツ7選
フランチャイズビジネスで成功するためには、計画的な資金管理、事前調査の徹底、契約内容の確認、充実した本部サポートの選定、自己努力の重要性、家族や本部との円滑なコミュニケーション、そして自分のビジョンを持つことが不可欠です。
これらのポイントを押さえ、柔軟かつ着実にビジネスを進めることで、フランチャイズ経営が成功へと導かれるでしょう。
資金不足にならないために資金調達と資金管理を行う
フランチャイズビジネスを成功させるためには、十分な資金計画が必要です。
資金不足は多くの企業の失敗の原因となるので、事前に必要な資金を計算し、柔軟な調達計画を立てましょう。これにより、経営に余裕をもたらし、安定感を生むことができます。
資金調達は本部がサポートしてくれる場合があるので、自分では不安な場合は相談しましょう。
資金はあればあるほど運営リスクは減りますが、借りる場合はたくさん借りすぎると返済額も多くなるので、シミュレーションが大切です。
徹底的に事前調査を行う
事前調査は成功の基盤を築く重要なステップです。展開予定の地域の市場や競合状況を詳細に調査し、ビジネス戦略を練りましょう。
この情報をもとに、独自性や差別化のポイントを見つけ出すことが可能です。
また、市場だけでなく、フランチャイズの情報も調べておく必要があります。市場環境が良くても、そのフランチャイズの実績が悪い場合もあるので、詳細にチェックしましょう。
加盟金を払う前にしっかり契約内容を確認する
加盟金を支払う前には、契約書を入念に確認することが重要です。契約内容や義務、権利を理解し、不明瞭な点があれば確認を求めるべきです。
契約書はビジネスの基盤となりますので、安易にサインせず、時には専門家にアドバイスを求めてもいいでしょう。
加盟金は支払ってしまうとほとんどの場合返ってこないので、慎重に行いましょう。
本部のサポートが充実している本部を選ぶ
成功の鍵となるのは、本部のサポートがどれだけ充実しているかです。
本部のサポートが万全であれば、経営における悩みや問題にも迅速かつ適切に対応できます。特に、経営初心者や業界初心者はノウハウの内容やサポート力が重要です。
事前に他のフランチャイズ経営者の意見や評判を調査し、本部のサポート体制を確認しましょう。
サポートに頼りすぎず努力し続ける
本部のサポートは大切ですが、成功には自己努力も不可欠です。
サポートに頼りっぱなしではなく、自らも学び、努力し続けることで、事業を大きくして成長させることができます。
サポートには限界があり、日頃の事業の問題は自分で解決していく必要があります。最初の方は仕方ありませんが、失敗から学んでいきましょう。
家族や本部とのコミュニケーションをとる
家族や本部との良好なコミュニケーションは、ビジネスの成功において欠かせません。
家族はよき理解者である必要があり、互いに協力できるとよい環境で仕事ができます。逆に、家族との関係が悪いまま仕事をすると、どんどん悪くなってしまう傾向が強いです。
また、本部との関係も大切で進捗状況や課題、アイデアを共有し、円滑な連携を保ちましょう。
透明性のあるコミュニケーションは信頼関係を築き、ビジネスの安定につながります。
自分の軸を定めておく
成功するためには、自分のビジョンや目標を明確に定めておくことが大切です。
自分の軸をしっかりと持つことで、ビジネスの中で迷いにくくなり、決断もしやすくなります。
成功と言っても人それぞれ意味合いが異なるでしょう。例えば、お金をたくさん稼ぐことが成功という人もいれば、自分の時間を増やすことが成功、社会貢献できることが成功など様々なパターンがあります。
その正解不正解は自分で決めるものですが、自分の成功軸が定まっていないと進むべき道が見当たらないでしょう。
そのため、自分が事業を通して得たいものはっきりさえておくといいでしょう。
フランチャイズで借金を背負ってしまう失敗例
フランチャイズビジネスは魅力的なビジネスですが、借金のリスクも伴います。ここでは、初心者でも理解できるように、フランチャイズ経営で借金を背負う失敗例に焦点を当て、解説します。
契約違反をする
フランチャイズ契約に違反することは、経営者にとって致命的な問題です。
契約違反が発生すると、法的トラブルや契約解除の可能性が高まり、大きな損害を被ることがあります。契約書の内容を理解し、厳守することが不可欠です。
初期費用を回収できない
初期費用の回収に時間がかかる場合、経営者は資金不足に陥りやすくなります。
これが続くと、ランニングコストや運営改善の余裕がなくなり、借金の道に進む可能性が高まります。計画的な資金繰りが必要です。
売上が上がらない
売上が期待通りに伸びないと、経営は厳しくなります。収益の不足は運営資金を確保できなくなり、結果的に借金が膨れ上がる可能性があります。
戦略的なマーケティングや効果的な営業活動が必要です。
本部や加盟店の不祥事
本部や加盟店の不祥事は、フランチャイズ経営者にとって大きなリスクです。
自店舗でなくても、不祥事が発覚するとブランドの信頼性が損なわれ、顧客の減少や法的問題に繋がる可能性があります。
加盟先の信頼性を事前に確認することが必要です。
まとめ
本記事では、フランチャイズでの失敗について詳しく解説しました。
フランチャイズはノウハウ提供やサポートもあり、成功しやすいイメージがありますが、個人開業よりも廃業率が高いという調査もあります。
これはフランチャイズだから廃業しやすいわけではないですが、フランチャイズ失敗しやすい項目に注意して開業する必要があります。
フランチャイズで失敗する原因10選
・が不足する
・競合店が近くにできる
・ブームが終わる
・契約内容を確認せずに契約する
・スキルや経験が不足している
・加盟店選びを間違える
・本部のサポート頼りになってしまう
・本部との相性が悪い
・家族関係の悪化
・自己流で進めてしまう
フランチャイズで失敗せずに成功するコツ7選
・資金不足にならないために資金調達と資金管理を行う
・徹底的に事前調査を行う
・加盟金を払う前にしっかり契約内容を確認する
・本部のサポートが充実している本部を選ぶ
・サポートに頼りすぎず努力し続ける
・家族や本部とのコミュニケーションをとる
・自分の軸を定めておく
詳細は本文で解説しているので、フランチャイズの失敗について知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。