フランチャイズ開業6つの成功例!成功しやすいオーナーの特徴を解説
フランチャイズ
フランチャイズ回転寿司の開業に必要な資金や失敗しない方法を解説
回転寿司屋は幅広い層に人気の飲食店であり、開業を検討している方も多いでしょう。そして、ある程度マニュアル化されており、知名度が高い店になると集客も難しくないので、未経験からでも取り組みやすいです。
この記事では、回転寿司をフランチャイズで開業するのに必要な資金や失敗しない方法などについて解説します。
この記事の目次
回転寿司フランチャイズの業務内容
開店寿司をフランチャイズで行う際に必要な業務は以下のようなことです。
- メニュー開発
- 仕入れ
- 料理の提供
- 接客
- 採用・教育
- 集客
- 売上管理
- 店舗管理
上記以外にも細かい業務はありますが、これらの業務をスタッフを雇って行います。
最近では、寿司以外のバラエティ溢れるメニューを提供している店が多く、そのメニュー目当てで来るお客様も少なくありません。
回転寿司フランチャイズのメリット
回転寿司フランチャイズを選ぶメリットはいくつかあります。ここでは、その中でも代表的なメリットについて解説します。
知名度があり集客しやすい
回転寿司フランチャイズは、そのブランド名やシステムが広く知られているため、集客が比較的容易です。
例えば、大手チェーン店の回転寿司フランチャイズであれば、多くの人がその存在を認識しており、新規店舗でも比較的早く顧客を獲得することができます。
仕入れ先を探す手間が省ける
回転寿司フランチャイズに加盟することで、食材の仕入れ先を探す手間を省くことができます。
これは、フランチャイズ本部が既に仕入れ先を準備してくれているので、加盟店はその仕入れ先から食材を調達できるからです。
そのため、仕入れ先を見つけるのにかかる時間や労力を削減し、経営に集中することができます。
また、他の加盟店も仕入れているルートなので、品質の保証もされてあるのもメリットです。
ノウハウやサポートを受けることができる
回転寿司フランチャイズには、フランチャイズ本部からノウハウやサポートを受けることができる利点があります。
これは、経営に関する様々な情報や技術を提供してくれることで、加盟店がより効率的に運営できるよう支援するものです。
例えば、新しいメニューの開発や人材育成、店舗運営のノウハウなどが含まれます。
このノウハウ提供やサポートがあることで未経験からでもスタートができます。
回転寿司フランチャイズのデメリット
回転寿司フランチャイズを選ぶ際には、デメリットも考慮する必要があります。以下では、その中でも代表的なデメリットについて解説します。
開業資金と運営資金が高い
回転寿司フランチャイズを始めるには、比較的高額な開業資金が必要です。
それは、回転寿司屋は多くのお客様が来店されるので、機会化したシステムが必要だからです。
そのため、寿司を運ぶレーンや寿司を握る機械、食器を洗う機械など多くの設備を導入することになります。
また、立地や規模によっては物件取得費や内装工事費も高額になります。
さらに、店舗運営資金も毎月数百万~数千万円必要です。事業が上手くいっているときは大丈夫ですが、経営難に陥った時のことを考えた資金繰りをしていくことが重要です。
職人が握りたいメニューを提供できない場合がある
回転寿司フランチャイズは、一定のメニュー構成や運営方法を統一することが一般的です。
そのため、個々の加盟店が独自のメニューや料理を提供することが難しい場合があります。得意とする握りたての寿司や特定の料理を提供したい職人にとっては合わないでしょう。
もし本格的に握りたい場合、フランチャイズの中にはオリジナルメニューを考えて提供できるところもあるかもしれないので、そのようなフランチャイズを探すと良いでしょう。
回転寿司フランチャイズは儲かる?平均年収は?
フランチャイズで回転寿司屋を開業している方の平均年収は450~500万円ほどです。繁盛している場合や単価が高いお店の場合、それ以上稼ぎやすくなります。
さらに、1店舗に成功して2店舗目以降を経営していくと、1,000万円以上稼ぐことも可能です。
年収を上げるためには、
- 毎月のコスト削減
- 高単価商品の販売数を増やす
- ターゲットや需要に応じたメニュー開発
などが必要です。
コストを削減するためには、人件費を減らすことが重要で、そのためにはITシステムを上手く導入したり、店舗を円滑に回す必要があります。
単価の高い商品を販売するためには、セットメニューでの販売や広告宣伝方法などが重要です。
ターゲットや需要は営業する地域や客層によって異なります。例えば、子供連れが多い地域だと子供が好きなメニューやお子様セットが良く売れます。
また、サラリーマンが多い地域だとお酒の注文が増えるので、種類や在庫を豊富にしておくといいでしょう。
回転寿司フランチャイズの開業資金や運営資金
開店寿司フランチャイズを開業するためには、開業資金と運営資金が必要です。ここでは、それぞれの資金についてみていきます。
回転寿司フランチャイズの開業資金
開業資金はフランチャイズ加盟金や規模・立地などによって異なりますが、数千万円規模となっています。
以下では、例として回転寿司屋の開業資金でかかる項目や金額を説明していきます。
項目 | 金額 |
加盟金 | 300万円 |
保証金 | 200万円 |
研修費 | 100万円 |
物件取得・内装工事費 | 2,000万円 |
設備導入費 | 2,300万円 |
広告費 | 100万円 |
加盟金はブランドや商標権利用、サポート提供に対して支払う初期費用です。フランチャイズによって金額が異なります。
保証金も初期費用の1つで、毎月支払うロイヤリティが支払えなかった時のための費用です。そのため、契約解除時に返ってきます。
研修費は開業前に行う研修にかかる費用です。研修費は加盟金の中に含まれているフランチャイズもあり、しっかり確認しておきましょう。
物件取得費や内装工事費は、店舗を契約して工事を行い、営業できる状態に持っていくまでの費用です。規模や立地にもよりますが、開業資金の中でも大きな割合を占めるので、慎重に進めていく必要があります。
設備導入費は、寿司を回すレーンや寿司を握る機械などです。特殊な機械なので、費用も高額になります。
広告費は、本部が行う広告宣伝活動の費用を一部負担するようなところもあり、実際に店舗側で宣伝をしなくてもいいフランチャイズもあります。
回転寿司フランチャイズの運営資金
運営資金もロイヤリティや規模・立地などによって異なりますが、数千万円規模となっています。
以下では、例として回転寿司屋の運営資金でかかる項目や金額を説明していきます。
項目 | 金額 |
人件費 | 600万円 |
賃料 | 100万円 |
仕入れ費 | 1,000万円 |
水道光熱費 | 80万円 |
雑費・広告費 | 30万円 |
ロイヤリティ費(3%) | 60万円 |
人件費の売上からの割合を見ると、25~30%ほどです。接客やキッチンスタッフなど営業するために欠かせない費用となっています。人件費を抑えるためには、正社員を増やすよりもアルバイトなどを増やすといいです。
賃料の売上からの割合を見ると、5~10%ほどです。10%を上回ってしまうと利益が少なくなるので注意しましょう。
仕入れ費の売上からの割合を見ると、45~50%ほどです。運営資金の中でも最も大きな割合を占めるもので、仕入れ先や食品によって異なります。仕入れ費用を安く抑えられるフランチャイズを選ぶと良いでしょう。
水道光熱費の売上からの割合を見ると、5%前後です。
雑費・広告費の売上からの割合を見ると、2~3%ほどです。雑費は営業で必要な備品類を補充したりする費用になります。
広告費はお店の宣伝費用となり、店舗単体ではほとんどかからない場合もあります。
フランチャイズで回転寿司を開業する準備
回転寿司のフランチャイズを開業するためには、様々な準備が必要です。以下では、その手順について詳しく解説します。
資料請求や説明会への参加
まずは、興味を持ったフランチャイズ企業に対して資料請求を行います。その後、説明会やセミナーに参加し、詳細な情報を収集します。
説明会が終わった後に質問会や面談を行う企業も多いので、不明点を聞いておきましょう。
フランチャイズ担当者との面談
資料請求や説明会を通じて興味を深めたら、フランチャイズ担当者と面談を行います。
この際には、加盟に関する疑問や不安を解消し、具体的な条件や契約内容について話し合います。
説明会では聞けなかった具体的な話をできる機会なので、理解できるまで話を聞くことが重要です。
契約審査申し込み
フランチャイズに加盟するためには、契約審査を申し込む必要があります。審査では、加盟店としてふさわしいかを多角的な視点で確認されます。
加盟金の支払い
加盟を承認された場合、加盟金を支払うことが求められます。
加盟金は、フランチャイズ企業によって異なりますが、開業資金の一部として準備する必要があります。
一度支払うと返還されないので、支払う前に慎重な判断が求められます。
店舗選び
加盟金の支払い後、営業するための店舗を構える必要があります。
人通りの多い場所や商業施設など、集客が見込める場所を選ぶことが重要です。
本部の方にサポートをしてもらいながら店舗を探すことができるので、初めてで不安の方も安心です。
内装工事や設備・備品の導入
店舗を決定したら、内装工事や設備・備品の導入を行います。
基本的にコンセプトや設備等は本部側で決められているので、マニュアル通りに進めていきましょう。
採用や研修
最後に、スタッフの採用や研修を行います。採用や研修は本部側が行ってくれる場合があります。
ただし、営業していく中での動きや働き方は店舗でしか教育できないので、教育方法も学ぶことが必要です。
回転寿司フランチャイズの開業に必要は資格や許可
回転寿司屋を開業するためには、様々な資格や許可を得る必要があります。以下でそれらの用語の解説をします。
食料品衛生責任者
飲食店に1人以上は在籍していないといけない国家資格です。オーナーが自分で取得するか、従業員に取ってもらうか、資格保有者を雇うことが必要です。
各都道府県で行われている講習を受講終了して、保健所に申請することで資格を取得できます。
栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を保有している方は、保健所に申請するだけで大丈夫です。
飲食店営業許可
飲食店を営業するためには、飲食店営業許可を保健所に申請する必要があります。
申請の前に食品衛生責任者を取得しておかないといけませんので、早めに準備しておきましょう。
申請後、間取りや立ち入り検査等での審査が通れば、無事許可証が交付されます。
防火管理者
収容人数が30人以上の規模の飲食店を開業するときにのみ、防火管理者を設置しないといけません。従業員を含めた人数です。
施設の延べ面積が300㎡以上の場合、甲種防火管理者(2日間で約10時間で8,000円の講習)の資格が必要です。
逆に、施設の延べ面積が300㎡未満の場合、乙種防火管理者(1日約5時間で7,000円の講習)の資格が必要です。
回転寿司フランチャイズを失敗しないコツ
回転寿司のフランチャイズを成功させるためには、失敗を避けるためのコツを知ることが重要です。以下では、そのポイントについて詳しく解説します。
運営コストをできるだけ削減する
運営コストを抑えることは、フランチャイズ経営の重要なポイントです。
例えば、食材の仕入れや人件費などのコストを見直し、効率的な経営を心がけましょう。
フランチャイズの場合、仕入れ先は決まっていることが多いので、廃棄量を減らすために在庫状況や毎月の売れ行きを把握しておくことが大事です。
また、全体的なオペレーションを日々改善していき、無駄を省くことで効率化を図りましょう。
リピーターを増やす集客方法を考える
リピーターを増やすことは、安定した収益を確保するために重要です。
お得なキャンペーンやサービス、会員制度などを活用して、顧客の再来店を促進しましょう。
日替わりメニューや看板メニューを作ることもいい方法です。店舗に楽しみに来店する理由を作ることで、集客力が向上します。
1顧客当たりの単価を増やす
1顧客当たりの平均単価を上げることも重要です。
例えば、セットメニューの提供やドリンクのセット販売などを通じて、顧客が注文する金額を増やしましょう。
また、アルコールを注文するお客様が多い地域では、アルコールの種類を増やすことも効果的です。アルコールは原価率が安いので、利益が多く残ります。
コンセプトやターゲットを明確にする
店舗のコンセプトやターゲットを明確にすることも重要です。
どのようなお客様を惹きつけるか、どのような雰囲気やサービスを提供するかを明確にして、そのコンセプトに沿った経営を行いましょう。
これらは立地に大きく左右されます。定期的に客層を調査して、客層に合ったメニュー構築やサービス提供を行うとともに、ターゲット層を呼び込む施策を行うことも大事です。
リスクを避けるために保険に加入する
予期せぬ事態に備えて、保険に加入することも大切です。
飲食店を営むと必ず食中毒や火災のリスクはあります。食中毒や火災などが起きると、復旧や損害賠償の支払いに多額の支払いが発生するので、保険への加入はしておきましょう。
集客しやすい立地に店舗を構える
集客しやすい立地に開業することも重要です。
例えば、家族連れをメインターゲットにする場合は、住宅街に近いエリアや車で行けるように大きい道路沿いに開業するなどが良いでしょう。
決めたターゲット層の方が来やすい場所を選びましょう。
失敗しない回転寿司フランチャイズ本部の選び方
回転寿司のフランチャイズを始める際には、適切な本部を選ぶことが成功の鍵となります。ここでは、失敗しないための本部選びのポイントについて解説します。
知名度やブランド力のある本部を選ぶ
まず、知名度やブランド力のある本部を選ぶことが重要です。
有名なフランチャイズ本部であれば、既存の顧客も多く信頼度が高いので、新規開業店舗でも集客しやすいです。
また、知名度が高く加盟店が多いブランドになると、サポートやノウハウもしっかりしているところが多いので、安心して店舗運営を行うことができます。
契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ
次に、契約内容やサポート制度について納得のいく本部を選ぶことが重要です。
契約条件やロイヤリティ料、サポート制度や研修プログラムなど、加盟店の成長を支援する体制が整っているかを確認しましょう。
フランチャイズ経営で多いトラブルに契約内容への不満やロイヤリティなどの出費が想像以上に多いことなどがあります。
これらのトラブルを回避するためにも条件に納得して加盟したいと思う本部に加入することが重要です。
他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶ
最後に、他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶことが重要です。
競合他社と比較して、独自の特徴やコンセプトを持っている本部を選ぶことで、加盟店が市場での競争力を高めることができます。
まとめ
本記事では、回転寿司フランチャイズについて詳しく解説しました。
回転寿司屋はフランチャイズで開業することで、仕入れ先を提供してくれて開業のサポートも行ってくれるメリットがあります。
幅広い層の人に人気なので、工夫次第では収益を増やしていくことができます。
回転寿司フランチャイズを失敗しないコツ
・運営コストをできるだけ削減する
・リピーターを増やす集客方法を考える
・1顧客当たりの単価を増やす
・コンセプトやターゲットを明確にする
・リスクを避けるために保険に加入する
・集客しやすい立地に店舗を構える
失敗しない回転寿司フランチャイズ本部の選び方
・知名度やブランド力のある本部を選ぶ
・契約内容やサポート制度に納得のいく本部を選ぶ
・他社との差別化や強みを持っている本部を選ぶ
詳細は本文で解説しているので、回転寿司のフランチャイズについて知りたい方は参考にしてください。
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この記事の執筆者
フランチャイズ支援歴10年
松田 和也
大阪大学人間科学部卒業後、大手フランチャイズ本部の加盟開発担当として新卒入社。その後SVとして10年間従事し、フランチャイズオーナーの経営指導に携わる。過去100名以上のフランチャイズオーナーを支援し、撤退率3%以下の実績を持つ。2022年1月にいくらやフランチャイズ立ち上げメンバーとして参画。